『弱虫ペダル』とは
「弱虫ペダル」――通称「弱ペダ」は漫画家「渡辺航」によって2008年、秋田書店出版の「週刊少年チャンピオン」に連載を開始した少年漫画です。現在(2017年2月)も連載中でチャンピオンの柱の1本になっています。
チャンピオン・コミックスからは単行本が2017年2月の時点で第49巻まで刊行中、2016年12月時点でのコミックス累計発行部数は1600万部を超える大人気漫画です。
2013年からはTVアニメも放送開始。2015年にはオリジナル劇場アニメも公開され、2017年1月からはTVアニメ第3期となる「弱虫ペダル NEW GENERATION」が放送開始。これらのアニメシリーズによって、原作はさらに幅広い層を獲得。舞台やテレビドラマ化など、2.5次元への進出も行われ、特に若い女性層への人気は絶大で、それまでの週刊少年チャンピオンの客層を一変させてしまった、とさえ言われています。
雑誌の読者層すら変えてしまったマンガ――今回はそんな弱ペダに関することをご紹介していこうと思います!
『弱虫ペダル』という作品はどういった【物語】なのか!?
画像出典:http://www.animatetimes.com/
一言で言えば「高校の部活動、自転車競技をテーマにした作品」です。ジャンルでいえば熱血スポ根モノに当たります。
千葉県立総北高校に入学したアニメとアキバが大好きなオタク少年「小野田坂道」はひょんなことから自転車の世界に飛び込みます。
飛び込んだ先――総北高校自転車競技部は全国大会出場経験のある自転車の強豪校。仲間達や大勢のライバル達と切磋琢磨していく中で坂道は真夏のインターハイ(全国大会)、その頂上(てっぺん)のゴールを目指していく――自転車レースに熱く燃える青春を捧げた少年達の熱血友情バトル――そんな物語です。
『弱虫の魅力』とは
①多彩なキャラクター、魅力あるライバルたち
«全国から集った猛者達との熱い友情と真剣バトル»
画像出典:http://www.kk1up.jp/
自転車競技のインターハイ団体戦は1チーム6人で構成されるため、非常に多くのキャラクターが登場するのが弱ペダの特徴です。
なぜなら他の競技と自転車競技団体戦が最も異なる点、それは1レースに全てのチームが一斉に参加することにあります。
日本全国から集まった全20チーム、各6名ずつの合計120人が一斉に走り出すのが自転車競技団体戦。つまり主人公達は常にどこかのライバルと戦っていくことになります。
倒しても倒しても次から次へと、まるで串団子のようにライバルが出現する構造になっています。まさに息もつかせぬ展開が作劇上のポイントになっている訳です。
また主人公達同様、ライバル達も自転車に青春を燃やす理由«ワケ»がある、魅力ある存在として描かれています。敵同士であってもバトルを通じて友情が生まれたり、それでもけして相容れることのない敵愾心が生まれたり――それぞれが持つ仲間への想いや自身へのプライド。様々な感情がそれぞれのキャラクターを魅力ある存在として磨き上げています。
②次から次へとドラマが押し寄せる展開
«ゴールするまで途切ない、果てしないバトルの連鎖»
画像出典:https://akiba-souken.com/
自転車団体戦が他の競技と異なる点がもう一つ。インターハイ団体戦は決勝レースが1度きり、3日間の長丁場で行われるという点です。
もちろん最終3日目のフィニッシュラインを一番先にゴールした者が「総合優勝」。総合優勝者の所属する高校が「総合優勝校」となります。しかしそれ以外にも物語上の山場となるポイントが多数存在します。
一つは1日目から3日目のそれぞれ「平地(スプリント賞)」と「山(山岳賞)」の2箇所に設置される「区間最速(ゼッケン獲得)」を計るもの。そしてもう一つは1日目と2日目のゴール(付近の攻防)です。
ゼッケン獲得では各々自転車乗りのプライドを賭けたスピードレースが行われ、ゴール争いではそれに加えて翌日のレース運び(トップゴールが有利なため)の戦略や、学校の威信、表彰台に登る栄誉――様々なものが加味されるため、結果激しいバトルが繰り広げられます。
それぞれの区間ではライバル同士が文字通り身を削る様な熱い戦いを展開、場合によっては三つ巴・四つ巴となる展開もあるため。一体誰が勝利するのか分からない、ハラハラドキドキのドラマが展開されることになります。
この圧倒的バトルの連続性も弱ペダの大きな魅力の一つにです。
また主人公である総北高校メンバーだけでなく、ライバル達のバックグラウンドにも焦点を当てて物語が描かれているのも一つのポイントと言えるでしょう。
先述したようにライバル達にもそれぞれ「走り」に背負った理由があり、その「信念とプライド」が公道上で熱く激しく、バチバチ火花を出してぶつかり合う――そんな熱血青春バトルで紡がれるドラマ性が本作の大きな魅力なのです。
③大迫力のアクション
«勢い重視のこだわりの作画。個性重視の「必殺技」の数々»
画像出典:http://minkara.carview.co.jp/
弱ペダは現実の競技自転車――ロードレースをモデルにした作品ですが、非常にオーバーな、ある意味非現実的なマンガ的アクションを大胆に取り入れているのが作品の特徴になっています。
近年のスポーツ漫画の主流であるスポーツ科学を取り入れた理論的・スタイリッシュなアクションではなく、どちらかと言えば泥臭い、70~80年代風と呼んでもよい熱血スポ根モノに近い熱血・努力・根性や特技・必殺技いった要素が大きな比重を占めています。しかし一周回って、その泥臭さがむしろ新鮮な風を送り込んでいるのかもしれません。
アニメーションでもCGを多用した映像的な表現と相まって、必殺技発動シーンはダイナミックなアクションに仕上がっています。
まさにマンガ的な、アニメならではの「勢い」はスポーツ物と呼ぶよりむしろ熱血バトル物と呼んだ方がいいのかもしれません。
『弱虫の魅力』主要メンバーキャラクター紹介
弱ペダには敵味方含め非常に多くのキャラクターが登場するため、とても全員を紹介することが出来ません。ここでは物語の主役・総北高校のメンバーの中でも物語に絡む主要人物、重要なキャラクターをピックアップしてご紹介していきます。
1年生グループ
①小野田坂道
画像出典:http://ja.yowamushipedal.wikia.com
小柄な体躯に丸メガネが特徴的な本作の主人公。ロードレーサーはズブの素人でしたが、とある切っ掛けで自転車競技部に入部することに。登坂を得意とする「クライマー」としてその才能を開花させていきます。
大のアニメオタクで自宅から約45キロ離れた秋葉原まで毎週(夏休みは毎日)ママチャリで往復するほどのアキバ好き。
得意技は高回転(ハイケイデンス)による超高速登坂。見た目とは違って一度引き受けた依頼«オーダー»は必ず完遂しようとする、鋼のメンタルの持ち主です。
②今泉俊輔
画像出典:http://ja.yowamushipedal.wikia.com/
幼い頃からロードレーサーに乗り、数々のレースで優勝してきた実力派経験者。1年生グループの中ではエース格でまとめ役。「オールラウンダー」として平地でも山でも走れる高い実力者ですが、逆に言えば目立った特徴を持たないという欠点も。メンタル面がやや脆く、レース中何度も挫けちゃってい
ます。おまけにライバルである御堂筋から「弱泉」と揶揄され、煽られることがあるくらいです。
坂道の素質に最初に目を付け、学校裏の激坂で勝負を挑んだ人物でもあります。アニメ版では坂道と仲良くなるにつれ、アニメオタク化が進行している様子が描かれています。
③鳴子章吉
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大阪から来た転校生で偶然知り合った坂道の才能を見抜き、同じ学校だと知った彼を部活に誘った人物です。劇中では坂道と最も仲の良い友人、気の合う仲間として描かれています。
自称「浪速のスピードマン」を名乗る天性の「スプリンター」。目立つことを信条としており、最速への拘りが非常に強い性格。そのため今泉や先輩である田所とも何かと張り合っています。
しかし人一倍仲間思いで、レース中誰が遅れるたびに合流を主張し、それを却下されるのがある種お約束のパターンとなっています。
④寒咲幹
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総北高校自転車競技部の1年生マネージャーでヒロイン。本作の数少ない女性キャラクターです。ただし何しろレースが主体の本作なので、バトルが長いとすぐ空気になってしまうのが欠点です。
大の自転車フリークで実家の自転車販売店«KANZAKI»の看板娘。兄の寒咲通司は総北高校自転車競技部の元主将(先々代の主将)で、現在も自転車のレンタルや移動用車両の運転、インターハイでのサポートなど、兄妹で多方面から自転車競技部のバックアップを行なっています。
3年生グループ
⑤金城真護
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坊主頭に度入りのスポーツサングラスが特徴の総北高校3年生。総北高校自転車競技部主将であり、エースを張る「オールラウンダー」です。
どんな逆境でも決して勝負を諦めない精神力の持ち主で他校生からも「石道の蛇」の異名で呼ばれています。なお特技は手品という意外な一面も。
⑥田所迅
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3年組を引っ張る強烈な「スプリンター」。熊を思わせる巨大な体躯の持ち主で大食漢。豪快な性格ですが意外と繊細な一面があり、1年や2年ら後輩に対する面倒見も非常に良いため、後輩からは慕われています。
なお実家はパン屋さん。
必殺技は強力な肺活量を活かして酸素を取り込み燃焼させることで勢いよく加速する「暴走の肉弾頭」形態。巨大な体躯がさらに一回り膨れ上がり、空気の壁を打ち破って疾走します。その形態になって先頭でチームを引っ張る際には「肉弾列車」と呼んでいます。
⑦巻島裕介
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長い緑色の長髪と目の下と口の下の2箇所にホクロがあるのが特徴の、長身の「クライマー」。
他人とのコミュニケーションを取ることを苦手としていますが同じクライマーとして坂道をコーチ、文字通り0から基礎から叩き込みました。
一緒に練習するうちに次第に打ち解けるようになり、坂道にとっては「最高にカッコいい、憧れのクライマー」となっています。
得意技は長い手足を生かして極端に車体を左右に傾けるダンシング走法。その独特の走りから「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)」の異名で呼ばれています。
総北高校2年生
⑧手嶋純太
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長いパーマヘアが特徴的な総北高校2年生。非常に研究熱心な努力家で、高度な駆け引きを得意とします。3年生が卒業したのちは新総北高校自転車競技部の新主将に就任、新生総北高校を引っ張る存在になります。
1年生グループとはインハイ前の合宿で初対決、文字通り壁となって立ちはだかりました。
特技はカラオケ。巻島のモノマネも得意で坂道や鳴子からは神レベルと称されるほど。
⑨青八木一
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前髪で片目を隠したヘアスタイルが特徴的な無口な総北高校2年生。才能はあるもののマネジメントが下手で駆け引きを不得手とする、とても不器用なタイプ。そのため戦略家の手嶋とペアを組んで走っています。
3年組の卒業後は優秀な「スプリンター」としてその才能が開花、田所直伝の「肉弾頭」形態へと変身するようになりました。
アニメ版では手嶋とテレパシーで会話しているような描写が多々あります。口数は少ないですが新1年の鏑木をスプリンターとして立派に導く立場に。
新1年生グループ»
⑩鏑木 一差
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坂道達が2年生に進級してから入学してきた新1年生のエース格。入学初日に自転車競技部に入部するほどの大の自転車好きです。
中学生の頃は社会人チームに参加して走っていたレース経験者ですが、前回のインターハイ3日目ラストの坂道と真波の走りを生で見て感銘を受け、総北入学を決意。自身では自分の脚質をオールラウンダーと考えていましたが、手嶋や青八木らは「スプリンター」としての素質を見出し訓練。その才能をインターハイで開花させています。
自信過剰で協調性に難がある上、天然おバカというちょっと面倒臭い性格をしています。
▼神奈川代表「箱根学園」
①真波山岳
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箱根学園1年生「クライマー」。1年にしてレギュラーを獲得するほどの全国クラスの実力者。坂道とは偶然知り合い意気投合、友誼を交わすようになり――文字通り、最大の友にして最高のライバルな関係を構築するようになりました。
ヒルクライムのさなか風を読み、まるで翼が生えたかのように急加速する特技を持っています。
時間にルーズな上にゆるい性格をしているため、気が乗らないことには参加せず自由気ままに自転車で山を登る自由人。
インターハイ3日目のゴール付近では坂道と激しいデッドヒートを繰り広げ、僅差で破れており、2年次では雪辱を果たすことを誓っています。まさに坂道にとって永遠の宿敵的存在です。
②福富寿一
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箱根学園3年生。主将にしてエース。トゲトゲの金髪と黒く太い眉、クレバーな口調が特徴の金城の好敵手。
非常に自負心が強く、「オレは強い」が口癖ですが、前年度のインターハイ2日目では金城と競り合った際、見下していたはずの金城の闘志と実力に圧倒され、抜かれた瞬間思わず彼のジャージを掴んでしまい、共に落車する事故を引き起こしてしまいました。
その結果金城は大怪我しリタイア。傷の治療に長い時間を費やすことに。この事故から「最強のチームを作り上げ、正々堂々と勝負し勝つ」が彼の信条となり、同時に金城に対する贖罪になると考えるようになっています。
③東堂尽八
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「山神」とも呼ばれる箱根学園3年生のエース「クライマー」。体幹の軸のブレない、ロスのない動きによって音も無く加速する「スリーピングクライム」を得意とする、自他共に美形と認めるナルシストです。
自らに拮抗する数少ない実力派クライマー・巻島のことを「巻ちゃん」と呼び慣れ親しむ数少ない人物。合同練習など連絡も頻繁に取り合う、最高の友にしてライバルな関係です。
非常にポジティブな性格をしており、普段は軽い言動ばかりしていますが、自転車に関しては非常に理知的で戦略的。インターハイ終了後は坂道と真波を自分と巻島のような、お互いを切磋琢磨し合える良き友にしてライバル関係になれるよう導いています。
④荒北靖友
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箱根学園3年生。元高校球児にして元ヤンキーという変わり種な経歴を持つ「運び屋」。長距離巡航力に加え、ゴール前までエースを運ぶアタック力、他校のスプリンターと張り合うスプリント力、山ではスプリンターを牽引する登坂力と、あらゆる局面で箱根学園を下支えする、まさに縁の下の力持ちです。
三白眼で目付きが悪く、噛み付くような、かなり荒っぽい口調が特徴的ですが根はかなり「いいひと」。
坂道は最初苦手としていましたが、インターハイ終盤ではかなりリスペクトするようになっており、荒北も「小野田チャン」呼びするようになっていて、好意をもたれることに満更でも無い様子。かつ坂道の実力を評価しています。
高い反射神経と高度な理性、そして「野獣」と称される獣性といった相反する要素を併せ持っていたり、サブリーダーや参謀的な言動、チーム思いな性格や後輩想いの言動と相まって非常に高い女性人気を獲得しているキャラクターです。
京都伏見高校
⑤御堂筋翔
画像出典:http://ja.yowamushipedal.wikia.com/
京都伏見高校1年生にしてエースを務める天才「オールラウンダー」。非常に高い能力を誇っており、ロングライド・スプリンター・クライマーに必要な驚異的なスタミナ、爆発的な瞬発力、そして精神力と全ての能力を高い次元で兼ね備えた、まさに最強のラスボスと呼ぶにふさわしい存在です。
しかし彼の一番恐ろしい点はこれだけの身体能力を備えながら、他校の研究に余念が無く、コースや相手チームのデータを念入りに調査し、事前にレース状況の全てを計算して戦略を組み上げること。
妖怪じみた外見をしており、長い手足――そしてやはり極端に伸びる舌や首が大きな特徴。普段は指や太腿を糸で縛っており、その拘束を解くことでもう1段階パワーアップするといった、まるでマンガ的なリミッターを施しています。
実際同じ部員や他校の自転車乗りを「ザク」と呼び見下していたり、坂道との場外バトルでは隠れアニメファンであることを告白していることから、中二病的な発想を実際やっているみたいです。
真波に対抗して黒い翼を出したり、鳴子とのスプリントレースで羽化したりと、回が進むたびに人間離れした必殺技を使う「これぞ弱ペダ」を代表するャラクターでもあります。
『弱虫ペダル』アニメ
《公式SNS》https://twitter.com/yowapeda_anime
《主題歌まとめ》【弱虫ペダル】OP・ED曲まとめ!
ニコニコ動画【弱虫ペダル】アニメのOPとED【1期+2期】
TVアニメ化は原作の流れに沿って、2017年現在で都合3回に分けて行われています。
②弱虫ペダル GRANDE ROAD(2014年)
③弱虫ペダル NEW GENERATION(2017年)
▼「弱虫ペダル」
画像出典:http://yowapeda.com/
2013年10月から2014年6月までの3クール全38話が放送されました。内容は原作1巻の高校入学から始まり、インターハイ2日日まで。今泉との学校裏の草レース、自転車競技部入部からの新人戦レース、合宿の1000キロ走破、県予選からのインターハイ出場、そして本戦2日目のゴール手前までが描かれています。
見処としてはやはり主人公・小野田坂道の活躍と成長でしょう。今泉との草レースでは激坂をママチャリで駆け登り、新人戦レースでは途中でロードレーサーに乗り換え、見事最後尾からの全員ブチ抜きで山岳賞をゲット。合宿では2年組の分厚い壁を1年トリオが打ち破る突破口を切り開き、インターハイ初日では落車で最下位になるも脅威の100抜きを達成、首位グループに合流。2日目では体調不良でやはり最下位に転落してしまった田所を鬼引き、見事首位グループへの再合流を果たしています。
元々かなりチート気味な能力設定がされている描写でしたが、インターハイで高い実力者に揉まれるうちに凄まじい勢いで成長している様子が描かれています。
▼「弱虫ペダル」GRANDE ROAD
画像出典:http://yowapeda.com/
2014年10月より2015年3月までの2クール、全24話が放送。1期の続きからそのまま再開されており、インターハイ2日目のゴール手前から総北・箱学:京伏ら3校のエースが飛び出し2日目ゴールを争ういきなりクライマックスな展開。2期全話でほぼインターハイ3日目をまるごと描き切っています。
見処は最終日、体力の限りを尽くして走り抜き徐々に離散していく各校のメンバー達の散り様でしょう。そして散っていった仲間達の想いを背負って力走するエース達の活躍。
そして何より残された者達、ライバル同士の熾烈なバトル。今泉vs御堂筋、坂道vs真波など因縁と友情と超常能力が入り乱れる激しいバトルがフィニッシュラインを通過するその時まで繰り広げられます。
▼「弱虫ペダル」NEW GENERATION
画像出典:http://yowapeda.com/
そして2017年1月からは第3期がいよいよスタート。
インターハイ後3年が引退し、新主将手嶋の下で新体制となる総北高校自転車競技部。しかし坂道は大きなスランプに陥ってしまいます。その原因は憧れであり心の支えであった先輩にしてクライマーの師匠巻島が9月より英国の大学に進学するためいち早く自転車競技部を退部し、日本を離れてしまったことにありました。坂道の復活と同じくして進級、そして新1年生の入部。
新たなチームで再びあの熱い夏の日を目指し、戦いが始まります!
キャスト紹介:弱虫ペダル NEW GENERATION(3期)
『弱虫ペダル』動画
▼【有料で視聴】できるサイト
dアニメストア
amazonプライム
U-NEXT
▼【DVD・Blu-ray】の情報
2017年2月の段階ではBOXは未発売で単巻のバラ売り販売のみ。今後順次リリースされるものと思われます。
画像出典:https://www.amazon.co.jp/
amazon
楽天ブックス
参考:http://books.rakuten.co.jp/
『弱虫ペダル』映画
「劇場版弱虫ペダル」はTVアニメ1期の総集編「Re:RIDE」、同じく2期の総集編「Re:ROAD」に続いて製作、劇場公開された完全オリジナルストーリーの作品です。
画像出典:http://ja.yowamushipedal.wikia.com/
▼映画情報
総監督:鍋島修
監督:長沼範裕
公開日:2015年8月28日
公式サイト:http://yowapeda-movie.com/
公式SNS:https://twitter.com/yowapeda_anime
▼キャスト紹介:基本的にはTVアニメ版と同一
«劇場版オリジナルキャラクター»
吉本進:宮野真守、レポーター:狩野恵里(TV東京アナウンサー)
▼劇場版のあらすじ・見処ポイント
原作者・渡辺航書き下ろしのストーリーによる九州は熊本で行われる「熊本火の国やまなみレース」が舞台。基本はアニメ2期では描かれなかった原作のインターハイ後のアフターストーリーが元になっています。巻島離脱、坂道スランプからの復活エピソードが主軸。
熊本のレースに招待されたインターハイ優勝校の総北高校。しかしレースには箱根学園や京都伏見高校、呉南工業高校などインハイに出場し総北と激戦を繰り広げた他のライバル校も多数招待されていました。
インターハイでの雪辱を晴らそうとするライバル達――再び繰り広げられる熱い夏。ライバル達との激戦を繰り広げ、勝者となるチームは一体どこの高校か!?
▼口コミ、評判
<ブログやサイトの記事>
GrエatScott!
http://great-scott.jp/roadbike/yowapeda_movie
弱虫ペダルが好きすぎて、ロードバイク買った話をする。
http://roadbikewoman.hatenablog.com/entry/2015/09/03/021147
でころぐオワコン(^O^☆♪
http://www.dclog.jp/en/7800127/558747536
弱虫ペダルの劇場版視聴した
感想
・こまけーことはいいんだよ(元が荒唐無稽だから
・チーム総北全員でラブヒメ歌うのがクライマックス
・しょっ、が最初からレースに参加しないのが大きな不満— 山中 (@middliel) 2016年8月22日
弱虫ペダル劇場版の感想が、人外でなければスプリンターにはなれないのか否かと、クライマーズは登坂の際に間接的にセッしているの?精神的恋人なの?に終始した楽しい観賞会でした。
— 浸されるおくら (@okura_ice) 2016年7月23日
劇場版弱虫ペダルを観てからの感想、今すぐにでもロードに乗って山登りたい!!ペダル観ると走りたくなりませんか? pic.twitter.com/jBtYiBCObb
— かのこ@4/29午後の部ナンフェス参戦 (@Kan0k0) 2016年2月17日
劇場版弱虫ペダル感想(・∀・)
ただ思った事なんですけど、真波好きで原作読まれていない方は、30巻後半だけでも読んで欲しいなぁと。真波の悩みの深い部分と、東堂さんのすごさとか、真波が持つ東堂さんへの尊敬とか。映画では足りない気がしたものですから。— おこめ (@Au_Comme) 2015年10月4日
▼まとめ
今回の劇場版は原作者自身が関与するオリジナルストーリーということもあって非常に盛り沢山。原作のインハイ後のストーリーをややアレンジしつつ、メインのレース部分では数々の熱いバトルが展開。
特にお薦めは1日目のスプリントの「鬼vs闘犬vs肉弾頭」の三竦みバトル。また2日目山頂ゴール前の「巻島・坂道・東堂・真波」の4クライマーの先輩後輩混合バトルでしょう。
それぞれスプリンターとクライマーが互いのプライドと学校の威信を賭けた極限のバトルを展開します。先輩後輩やライバル同士の友情と対抗心、弱ペダのエッセンスが見事に短い尺の中に凝縮されているのがポイントです。
やはり多くの女性層がこの点に注目。出演キャラクターに対する反応の感想が多いもと特徴ですね。
ある意味今回の映画はオールスター勢揃いのお祭りアニメですから、それぞれの推しキャラに対するファンの反応を見てネットサーフィンするのも楽しみの一つと言えるでしょう。弱ペダがファンに愛されるんだな、と感じる一作です。
『弱虫ペダル』ドラマ(実写)
BSスカパー!で2016年8月26日から2016年10月7日まで全7話が放送されました。
内容は坂道が高校に入学してから自転車競技部に入部し、合宿でレギュラー入りを決めるまでが描かれています。
人気を博したためドラマ版の続編の製作も発表されました。インターハイ編をどう実写で映像化するのか楽しみですね。
▼ドラマ情報
監督:棚澤孝義
公開日:2016年8月26日
公式サイト:https://www.bs-sptv.com/yowapeda/
公式SNS:https://twitter.com/sptv_yowapeda
▼キャスト紹介:
今泉俊輔:木村達成
鳴子章吉:深澤大河
金城真護:郷本直也
田所迅:友常勇気
巻島裕介:馬場良馬
手嶋純太:鯨井康介
青八木一:八島諒
寒咲幹:桜井美南
▼見処とポイント
ストーリーは基本的に原作通り。序盤の高校入学からインハイ前の合宿でレギュラーを獲得するまでが実写ドラマ化されています。
ポイントは何と言っても漫画・アニメのイメージをどれだけ実写ドラマに落とし込めるのか、という点でしょう。
元々物語の舞台や題材は比較的現実的なテーマなので実写化はし易い部類な訳ですが、自転車によるアクションやバトルなど、レースの迫力がどう演出されるのかが見処です。(原作のややオーバー気味な表現をいかに実写化するか、という意味も含めて)
BSスカパー!オリジナルドラマということもあって、ここだけでしか見られないプレミア感があるのもポイント。早くも続編「インターハイ編」の製作が発表されていますので、今後のシリーズ展開も期待したいところです。
▼口コミ、評判
<ブログやサイトの記事>
ロードバイク初心者女のブログ 目指せホノルルセンチュリーライド!
http://roadbike-nico.com/yowapeda
ロードバイクGO ON!
http://fanblogs.jp/romiotoekubo/category_25/
なにこれ
http://nanikore.site/archives/806
togetterまとめ
https://togetter.com/li/1019782
ドラマ弱虫ペダル事前特番感想
・小越くんかわいい
・うわ激坂実際に登ってる!
・ロードの練習すごいな!本格的
・T2のシーンでいきなり変わる音楽
・トークコーナー面白すぎもっとやれ
(箱学メインの実写ドラマも観たいなー)オンデマでもう一回観たい!!
— まきまき (@makky_o) 2016年7月29日
#ドラマ #弱虫ペダル やっと見ました〜
率直な感想は面白かった!の一言です!
普段舞台で活動してる人達がテレビ出てるのを見るのはちょっと不思議な感じがしたけど、なんか新鮮でした(^^)— ちい♬@4/15花・虜美人 (@chii_030630) 2016年12月15日
もうやだ総北3年生かわいいかわいいかわいすぎる辛い無理
田所さんまじかわいい。何あの生き物なにかわいい
巻島さんの二人で盛り上がってるのもすごいかわいい何あの二人癒やしかわいい無理辛いかわいい(ドラマの弱虫ペダルみた感想です)— 小麦粉、墓になる。 (@561komugiko) 2016年10月1日
▼まとめ
ドラマ開始前はやはり実写化に心配するファン多め。ただし舞台化で慣れた2.5次元ファンも多く、放送開始後はかなり好評な様子です。
今回のドラマ化は舞台経験者も多く配役されていることから、その辺りの匙加減がなかなか上手いチョイスだったのでは、と思われます。
監督が「半沢直樹」「下町ロケット」等でケレン味のある演出をしていた棚澤孝義であることにも注目が集まっていました。
ただし話数が7話と非常に短く、視聴環境もBSスカパー!のみという限られたコア層向けだったのが少々残念ですね。
続編の発表など、今後長期シリーズ化もされそうな雰囲気なので、視聴環境の方も地上波放送や配信など、増えてくれることを期待したいところです。
『弱虫ペダル』舞台
画像出典:http://www.marv.jp/
『弱虫ペダル』漫画(コミック)
画像出典:https://www.amazon.co.jp/
作者:渡辺航
連載期間:2008年12号(2017年2月現在連載中)
連載誌:週刊少年チャンピオン
シリーズ別タイトルと巻数:
・弱虫ペダル 1巻~49巻(2017年2月現在)
・弱虫ペダル SPARE BIKE 1巻~3巻(2016年9月現在)
▼この作品(漫画)が読めるサービスサイトをご紹介します
<電子辞書>
«e-book JAPAN»
«Kindle»
«honto本の通販ストア»
<コミックレンタル>
«GEO»
参考:http://rental.geo-online.co.jp/
«DMM.com»
《TSUTAYA》
参考:http://movie-tsutaya.tsite.jp/
<オンライン販売書店>
《漫画全巻ドットコム》
参考:https://www.mangazenkan.com/
《honto本の通販ストア》
《Amazon》
『弱虫ペダル』名シーンベスト3
数々の名バトル、名シーンを描いてきた弱ペダですが今回原作より個人的主観で名シーンベスト3をチョイスしてみました。
[quads id=4]
『弱虫ペダル』ゲーム
弱ペダは男性女性、年齢層も幅広い人気の高い作品のため、これまで多数のゲーム化が行われています。
ここでは特に2本のゲームをご紹介します。
▼ニンテンドー3DS「弱虫ペダル 明日への高回転«ハイケイデンス»」
画像出典:http://yowamushipedaru.bngames.net/
ゲームの舞台は熱戦のインハイ後。合宿に訪れた総北高校自転車競技部の面々は偶然箱根学園のメンバーとバッタリ出くわします。
総北と箱学、2つの目線から展開されるストーリーモードと各種ミニゲーム、そしてレースモードと複数のゲームを通して選手を成長させ、チームを勝利に導くゲームです。
▼スマホアプリ「弱虫ペダル Connect Road」
2017年春開始予定のスマホゲームです。ゲームのジャンルはレース+アクションパズルという変わり種。レースを進めてゴールを目指しつつ、パズルを消してライバル達を蹴散らします。
一番の特徴はアニメ第3期に登場する各校のメンバーの中から自由に自分だけのチームを作れるという点でしょう。チームの組み合わせは自由自在とのことですから、推しキャラで編成するもよし、スペック重視で編成するもよし。
もちろん原作を尊重したオリジナルのチームメンバーで編成することも可能です。
ゲームはios/Androidでリリースされる予定になっています。
『弱虫ペダル』フィギュア
弱虫ペダルは各種フィギュアも発売中。自転車競技ということもあるので今回はスタチュー(立像)タイプのフィギュアではなく、様々なポーズの取れる可動フィギュア「figma(フィグマ)」からご紹介します。
▼「figma 小野田坂道」
画像出典:https://www.amazon.co.jp/
主人公の坂道。多彩な表情パーツに小物、そして何より自転車(1~2期のクロモリver.)が付属しているので劇中のレースシーンを再現出来るのが大きなポイントです。
▼「figma 巻島裕介」
画像出典:https://www.amazon.co.jp/
こちらは3年の巻島。2期仕様ですが基本的に1期とデザインは変わらないので坂道と並べることが出来ます。
坂道同様多彩な表情パーツが付属しているので、バトルや勝利など劇中の様々なシーンの再現が可能です。
可動スタンドで上手くバランスを取れば、画像のようにピークスパイダーのダンシングも再現可能!動きのあるポーズを自由自在に再現出来るのが可動フィギュアの利点ですね。
『弱虫ペダル』グッズ
非常に人気の高い作品ですからアニメグッズや文房具関係などのグッズも山程出ています。ありきたりなものの紹介では面白くないので、ここは一つ劇中でキャラクターが利用している自転車(ロードレーサー)の元モデルを紹介することにしました。
ある意味、これこそ究極のグッズだと思うのですがいかがでしょうか?
小野田坂道:BMC SLR-01
こちらがモデルになった「マイヨジョーヌ・イエロー エヴァンスモデル」。カデル・エヴァンスの2011ツール・ド・フランス制覇記念モデルで世界限定で僅か141台しか販売されていないそうです。お値段はビックリの126万円。
日本には7台しかないそうなので、さすがにこれを買うのは不可能でしょうね。
今泉俊輔:2015 SCOTT CR1 30»
画像出典:http://cycling-support.kazumariomusic.com/
今泉が1年次にインターハイまで乗っていた青い車体のロードバイクです。お値段なんと18万円。高額なロードバイクの中では比較的手頃な価格です。
鳴子章吉:2013 PINARELLO FP QUATTRO»
こちらは鳴子が乗る真っ赤でド派手なロードレーサー。お値段は28万9千円。
3期ではさらにスプリンター用の新型ホイールや専用のブレーキに換装しています。
登場キャラクターが使用しているロードバイクは、どれも全てモデルがあるそうなので興味の有る方は調べてみてはいかがでしょうか?
https://matome.naver.jp/odai/2142151504335048301
まとめ
画像出典:http://iam-publicidad.org/
弱虫ペダルは自転車競技モチーフの漫画としては異例のロングヒットを記録している作品です。近年(2017年)では非常に多くの自転車漫画が様々な雑誌で連載され、アニメ化されていますが、やはりそこには弱ペダの影響が大きいのでは?と思われます。
漫画・アニメだけに留まらず、舞台・実写ドラマ・ゲームにフィギュアなど様々なメディアに進出する「弱ペダ」ワールド。今後の展開と広がりが非常に楽しみです。
個人的にはフィギュア「figma」で総北(1期・2期)の6人を並べたいですね。シーン再現用に真波や東堂、御堂筋も欲しいところですが。(もちろん真波と御堂筋は「翼」のオプション付属で)
大勢の熱狂的なファンが作品を支える「弱ペダ」ワールド。今回の情報がそれらをより深く広く興味を持つ切っ掛けに、少しでもなってくれたら幸いです。
原作も2年目のインターハイのクライマックスに向けていよいよ加速――果たして一体どこの高校が勝利の栄冠を手にするのか。皆さんと一緒にワクワクしながら見届けたいと思います!
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