傑作の「ロボットアニメ」おすすめランキング30選【保存版】


傑作の「ロボットアニメ」おすすめランキング 20位~11位




【20位】ガイキングLEGEND OF DAIKU-MARYU

【20位】ガイキングLEGEND OF DAIKU-MARYU

出典:http://sei-syun.info/

媒体:TVシリーズ
放映日:2005年11月12日~2006年9月24日
話数:全39話
おすすめの性別:男
おすすめの年代:20代~40代

▼あらすじ
中学生の少年「ツワブキ・ダイヤ」は卓越した才能を持ちながらも、周囲の人々からは怪獣小僧と罵られ、変わり者扱いされていました。
なぜなら彼は5年前、父と小型船で海に出た際に洋上で燃える黒い炎を目撃――そこから現れた巨大な怪獣によって父や船員たちは海の中へ沈められ、ダイヤだけが助かっていたのです。
その時ダイヤを救ったのが巨大な機械仕掛けの竜でした。しかし生還したダイヤの証言を誰も信じようとしませんでした。
それでもダイヤは来るべき日に備え、独りトレーニングを重ねていました。あの怪獣と再び戦う日のために。
そしてついにその時は来ました。再びダイヤの住む町にあの怪獣が現れたのです。
そしてダイヤを助けたあの巨大な機械竜もまた姿を現します。機械竜の名は「大空魔竜」――そして大空魔竜に乗っていた少女ルルによって導かれたダイヤは魔竜の頭部を胴体とするスーパーロボット「ガイキング」のパイロットに選ばれます。
ルルや大空魔竜の船長「キャプテン・ガリス」を始めとする46人の仲間と共に、ダイヤは地上世界を狙う勢力「ダリウス軍」との戦いに身を投じていきます。
母や友に別れを告げ、地球内の異世界ダリウスへと旅立つダイヤ。果たして人類とダリウス人の未来はどこへ向かうのか――

▼物語のメッセージ性(テーマ)
「ドラゴンクエスト・ダイの大冒険」や「冒険王ビィト」の原作者でも知られる作家・三条陸をシリーズ構成・脚本に迎え、往年の名作ロボットアニメ「大空魔竜ガイキング」をリメイクしたのが本作品。しかしリメイクと言ってもメカデザインの原案や設定・名称の一部のみだけに留まっており、実際の世界観やストーリーラインなど、作品の根幹の部分は完全新作。原典の大空魔竜ガイキングとはストーリー的な繋がりは一切ない純然たるオリジナル作品となっています。
「古き良き時代の熱血ロボットアニメを現代に蘇らせる」がテーマ。三条陸の持ち味が遺憾なく発揮されており、熱血と友情、創意工夫の努力と勝利。繰り返されるバトルで積み上げられていくドラマは中盤に大きく華を咲かせ、ダイヤのライバル「ノーザ」や女将軍「ヴェスターヌ」等、敵であったダリウス四天王が仲間となるという、まさにジャンプマンガ的なドラマ展開を迎えます。
またロボットアニメ史上「最も凶悪な顔」で知られる旧作ガイキングの超兵器ヘッド(フェイスオープン)が中盤の大ボスの頭部として登場するなど、旧作へのオマージュも随所に見られます。

出典:Gaiking the Great Vs Chou Maryu Dbozak

▼みどころ(楽しむポイント)
21世紀の新時代における「古き良き時代の熱血ロボットアニメ」。
大張正己や金田伊功など、国内でも腕利きのメカニック作画とあいまって、OPや要所要所の決戦では高クォリティのドラマ&作画・演出で話を盛り上げています。

出典:ノーザ戦

また中盤より登場する大空魔竜の同型艦「天空魔竜」や「大地魔竜」、そしてガイキングの同型機「ライキング」と「バルキング」(2機の名称はライバルをもじったもの)との戦いや、先にも述べたライバル「ノーザ」との戦いと培われていく友情、ダイヤの成長に合わせ、ガイキングのパワーアップのためにより大きな「炎の力(精神エネルギー)」を必要とする展開と、実にRPGライク、少年漫画的なノリで進みます。
昭和のロボットアニメと違い、人類と敵、どちらかが全滅するまで戦う「生存権」を賭けた戦いではなく地上人とダリウス人が互いを理解し、命を救うための戦いとなって、最終的には和解に結びつくラストを迎える――どこまでも爽やかな気分にさせてくれる、少年漫画のエッセンスを煮詰めた隠れた名作です。

【19位】絶対無敵ライジンオー

【19位】絶対無敵ライジンオー

出典:http://www.yatate.net/

媒体:TVシリーズ
放映日:1991年4月3日~1992年3月25日
話数 全51話
おすすめの性別:男・女
おすすめの年代:10代

▼あらすじ
三次元を征服するため五次元世界から「ジャーク帝国」が地球に襲来――「アークダーマ」を満載したミサイルで地球に狙いを定めていました。
しかし彼らの前に立ち塞がる地球を護りし光の戦士「エルドラン」と彼が操る巨大ロボット「ライジンオー」――
ジャークミサイルの発射を一度は食い止めたものの、しかし帝国の先遣隊司令「ベルゼブ」の攻撃によってミサイルは爆破、ライジンオーは地球へと落下。ミサイルに詰め込まれていたアークダーマは休眠状態のまま地表にばらまかれてしまう事に……。
一方その頃、日本は陽昇学園の5年3組――居残りをさせられていた彼らの頭上にライジンオーが降ってきます。
ベルゼブとの戦いで大きなダメージを負ったエルドランは5年3組の一同の前に姿を現し、自分の代りにライジンオーでジャーク帝国と戦ってくれと子供たちに託します。
地球に落下したアークダーマは人々の放つキーワードによって「邪悪獣」を生み出し暴れます。
5年3組の子供たちは「地球防衛組」を結成、エルドランから授かった力を使ってジャーク帝国の邪悪獣に立ち向かっていくのでした。

▼物語のメッセージ性(テーマ)
勇者シリーズと共に1990年代を代表するロボットアニメシリーズ。元気爆発ガンバルガー、熱血最強ゴウザウラーと共に「エルドランシリーズ」と呼ばれています。
主人公はメイン視聴者層と同じ小学生。ライジンオーのメインパイロットである「日向仁」が主役格ですが、実際にはクラス全員、男女含めて18人が全員レギュラー格という、群集劇の形を取っています。その個性もバラバラでどこかに必ず「自分と似てるキャラがいる」といった構造。ターゲット層と非常に高いシンクロ具合が特徴です。
また学校が変形し教室が司令室になるなど、凝ったギミックで校舎や学校設備から各メカが出撃するなど、前代未聞の出撃シーンは当時の子供のみならず、多くのアニメファンを唸らせました。

出典:アバン&OP&ライジンオー発進&合体

マクロス(バルキリー)やトラン不フォーマーの登場で、「割とあっさり気味でスマートな変形シーン」こそがオシャレ、とあったロボットアニメの流れの中でこれ以降、ロボットアニメにおける「凝りに凝った出撃シーン」や「ロボットの変形合体シーンに力を入れる」といった流れに引き戻すのに大きな影響を与えた作品と言ってもいいでしょう。

▼みどころ(楽しむポイント)
こんな学校だったら毎日楽しいだろうな、そう思わせるクラス模様が素敵な作品です。5年3組の担任教師である篠田先生も素敵な先生。
メインパイロット3人はもちろん、司令室のメンバーにも役割がきちんとあり、体調不良で誰かが休むとライジンオーに合体出来ない…なんてことも。これまでのロボットアニメに見られない、後方バックアップにもきちんと役目があるという点をキチンと描いているのがポイントです。
中盤では2号ロボ「バクリュウオー」も登場、ライジンオーと「超無敵合体」することでゴッドライジンオーへと進化します。

出典:バクリュウオー&ゴッドライジンオー

いわゆるグレート合体と呼ばれるこの主役級の複数ロボットによる合体システムは、この後スーパーロボット系アニメのメインストリームになっています。
なお現在はサンライズ公式の矢立文庫(http://www.yatate.net/raijin-oh/raijin-oh-main.html)にて続編のWeb小説が掲載されています。

【18位】覇王大系リューナイト・アデューレジェンド

【18位】覇王大系リューナイト・アデューレジェンド

出典:https://togetter.com/

媒体:OVAシリーズ
リリース:1994年7月21日~1996年5月25日
話数:全17話(1期13話+2期4話)
おすすめの性別:男
おすすめの年代:20代~30代

▼あらすじ
かつて伝説の勇者たちが駆け抜けた超巨大な剣の突き立つ世界「アースティア」――そこに封印された魔王「ウォームガルデス」を復活させようと魔族が蠢き始めていました。
アースティアの大地を守るため、機械仕掛けの巨神「リュー」を操る勇者たちの戦いが再び始まろうとしていたのです……。
荒野を彷徨う騎士見習いの少年「アデュー」は「リューナイト」と共に、かつての師匠の姿を追っていました。
人類を裏切り魔族の地上侵攻に加担する暗黒の騎士ギルツ。アデューは彼を追う旅の中、「封印の魔女」と呼ばれる少女「パッフィー・パフリシア」やお付きの僧侶「イズミ」、忍者の「サルトビ」と出会い共に戦う様になります。
力を求め、その果てに禁忌である「ウォームガルデス」の力を求めるようになるギルツ。そしてそれを止めようとするアデュー。その戦いの果てに、アデューはギルツの真意を知ることになるのですが――

▼物語のメッセージ性(テーマ)
剣と魔法の支配する世界で熱く活躍する勇者たちの活躍を姿を描いた傑作ロボット・アドベンチャー「覇王大系リューナイト」。
いわゆるSD(スーパーディフォルメ)体型のロボットが活躍する、SDガンダムや魔神英雄伝ワタル等に代表される子供向けのホビー系ロボットアニメです。明るい王道な造りのTVアニメ版と打って変わって、OVA版は重厚な世界観とそれに見合ったハードな物語が売りでした。
内容はストーリー・世界観共にTV版・OVA版と完全にパラレルになっている訳ですが、これをTV版・OVA版で完全に並行して同時期に行っていたことが当時としては画期的なことで、大きなチャレンジでした。
(形式としてはセルビデオにTV版を3話分、OVAを1話分を収録して販売していく形)

▼みどころ(楽しむポイント)
同じ原作で、ほぼ同時期に全く異なるテイストの作品が作られるというのがポイントですので、一緒にTV版を見ていくのも良いと思います。
シリアスなロボットアニメは多いですが、ハードな展開のロボットアニメはなかなか珍しいです。そのため大団円…とまではいきませんが、きっちりアデューの戦いには決着がつきますので、そういった意味では安心して見ることが出来ます。
2期である「アデューレジェンドⅡ」は4話分しかありませんが、こちらは「アデューレジェンド1」からさらに何年か後の物語になっています。
こちらはさらに毛色が変わっており、アースティアとは関係の無い、全く別の世界を救うべく戦うアデューとパッフィーの姿が描かれています。
Ⅱでは機械文明が進んだ世界での戦いとなっており、列車や大型バイクに乗るアデューの姿を見ることが出来ます。

出典:ニコニコ動画 アデューレジェンドOP

【17位】翠星のガルガンティア

【17位】翠星のガルガンティア

出典:http://daiichi777.jp/

媒体:TVシリーズ
放映日:2013年4月7日~6月30日
話数:全13話+OVA2話
おすすめの性別:男・女
おすすめの年代:10代~20代

▼あらすじ
遥か遠い未来。宇宙に進出した人類は「人類銀河同盟」を結成し、宇宙生命体「ヒディアーズ」との殲滅戦争を続けていました。
銀河同盟軍のパイロット「レド少尉」はヒディアーズとの戦闘から撤退する際に母艦のワープに巻き込まれ、人型戦闘機「チェインバー」と共に未知の宙域に転送されてしまいます。
それから主観時間で半年――レドが目を覚ますと、そこは氷河期の到来によって滅んだはずの地球でした。
人類は死滅しておらず、海水面上昇によって陸地をほぼ失った地球で、人類は船団を形成。海上生活を営んでいたのです。
海底に沈んでいたチェインバーを引き揚げたのは巨大船団「ガルガンティア」のサルベージ屋「ベローズ」でした。言葉の通じぬレドは配達人の少女「エイミー」を人質に取り、ガルガンティアの乗員たちと睨み合う。
最初は全くの見知らぬ異邦人であるレドや未知の技術で造られたチェインバーを警戒していたガルガンティアの人々ですが、レド達がガルガンティアを襲った海賊から2度に渡って撃退したことでようやく心を許すようになります。
レドはガルガンティアで働きながら、エイミーの弟「ベベル」や修理屋「ピニオン」と交流し、少しずつエイミーと惹かれ合っていきます。
兵士として生まれ、調整されてきたレドにとっては何もかもが初めて人間らしい生活――一方、母艦とのリンクを失ったチェインバーの人工知能もまた、人知れず変化、成長していくのでした……。

▼物語のメッセージ性(テーマ)
陸地のほとんどが水没した未来の地球を舞台に、遥か彼方の星系で戦争に明け暮れていた主人公が乗機のロボットと共に地球を訪れ、ヒロインとの出会いを通じて文化の違いに触れたり人間らしさを取り戻していきながら、やがて世界の真実を知ることとなる物語です。
戦いしか知らなかった人間が人との触れ合いや日常を知っていくという点では「装甲騎兵ボトムズ」のキリコを2010年代の今風にアレンジした作品とも言えるのかもしれません。

▼みどころ(楽しむポイント)
「水の惑星に船が寄り集まった船団があり、人々がそこの上で暮らしている」といった、全く新たな文化状態を形成している「ガルガンティア船団」の日常などをレドの視点から楽しむことが出来ます。
また戦闘兵器、マシンキャリバーであるチェインバーはそのキャラクター性もあいまって、戦闘マシンというより一人のキャラクターとして見ていくようになります。
チェインバーとの別れはレドの幼年期の終わり――大人としての一人立ちを意味しているのでしょう。

出典:ガルガンティアOP

【16位】GEAR戦士電童

【16位】GEAR戦士電童

出典:http://ameblo.jp/

媒体:TVシリーズ
放映日:2000年10月4日~2001年6月27日
話数:全38話
おすすめの性別:男・女
おすすめの年代:10代~20代

▼あらすじ
ある日流星が落ちた夜、6つの輝きが何処かへと飛び去って行きました。
そして砂浜に倒れていた一人の少女――蒼く長い髪の少女の傍らには2つの携帯端末が……。
その夜から17年後のある日。人類の抹殺を目論む「機械帝国ガルファ」の巨大要塞「螺旋城」が月に飛来します。要塞からは配下のロボット兵「機獣」が地球に続々と進撃を開始。防衛軍も出動するものの、次々と返り討ちに遭います。
同じ頃、星見町へ引越しをして来たばかりの少年「草薙北斗」は、小学校の校庭で拳法の練習をする少年「出雲銀河」と出会います。
その直後、機獣は防衛軍の迎撃衛星を突破。地球に来訪、星見町も戦場になります。
家族が心配になった2人は帰宅を急ぎますが、途中で泣いている迷子の少女を発見、彼女を救おうとする2人を襲う機獣――そこに大地を割り、巨大な青いロボットが姿を現わします。
驚く2人を自ら胸部のコクピットへと迎え入れる青き巨大ロボ。その名は人類に残された最後の希望――GEAR戦士・電童だったのです。
電童に選ばれた北斗と銀河。2人の少年はガルファも狙う6体の「データウェポン」を集め、ガルファとの果てしない戦いに挑むのでした。

▼物語のメッセージ性(テーマ)
元々がスポンサーサイドの玩具商品企画からの販促用アニメーションとして制作がスタート。企画段階では多数の「GEAR戦士」が試合を行い勝敗を競うという、格闘ゲーム的な要素が重視されていましたが、結局最終的には王道たる「侵略者から地球を守って戦う」ロボットアニメになっています。
ロボットの四肢にタービンユニット(電池駆動のモーターによって回転する)のが玩具的な特徴で、そのギミックはアニメにも大きく取り上げられています。
また商品が単3乾電池2本で駆動することからアニメでも電童や凰牙などのGEAR戦士は巨大単3乾電池型の「ハイパーデンドー電池」を2本背部バックパックに格納して使用するという設定に。

出典:ニコニコ動画 電童バンクシーン

巨大ロボットを電池で動かしている、このことを生かした様々なギミックが本作の特徴であり魅力の一つになっています。
必殺技「ファイナルアタック」を使うたびにエネルギー残量が0になってしまうため、電池交換の必要があったりと、上手く危機を演出しています。

▼みどころ(楽しむポイント)
監督の福田己津央、キャラデザインの久行宏和、メカニカル作画担当の重田智など、1990年代にヒットした「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」シリーズの制作スタッフと主要キャストの多くが本作にも名を連ねています。また本作の主要スタッフとキャストは2002年より始まる「機動戦士ガンダムSEED」シリーズへと連なっており、そういった意味ではメカアクション・アニメ作品の歴史を確認する上で重要な作品と言えるでしょう、
また北斗と銀河の少年2人のW主人公、ヒロインも同年代の少女「エリス」を用意していながら、真のヒロインは北斗の母「草薙織絵」こと、ガルファの本星でもあるアルクトスの王女ベガであり(先述の緑の髪の少女は彼女の若い頃の姿)、終盤では3人目の主役格の少年「スバル」が登場するなど、非常に多くの実験的要素を野心的に盛り込んだ一作になっています。
エルドランシリーズで培った発進シーンへのこだわりは当作品でも見られ、必殺技など多くのエフェクトシーンで一早くデジタルによる演出を取り込んでいるのも特徴です。

【15位】交響詩篇エウレカセブン

【15位】交響詩篇エウレカセブン

出典:http://2-9densetsu.com/

媒体:TVシリーズ
放映日:2005年4月17日~2006年4月2日
話数:全50話
おすすめの性別:男・女
おすすめの年代:10代~20代

▼あらすじ
主人公「レントン」は英雄扱いされる父親にコンプレックスを抱える14歳の少年。
一緒に暮らす頑固者の祖父アクセルからは家業の機械整備屋を継げと口煩く言われる日々。
そのため彼にとってはリフに乗ることが唯一とも言える楽しみでした。
日々リフの練習を重ねていたレントンですが、しかし辺境のベルフォレストに良い波が来ることもなく、街で唯一のリフボード屋も街を去り、お気に入りのリフスポットは軍の演習場となる有様。
そんな最悪続きのある日、巨大人型機動マシン(LFO)「ニルヴァーシュ」が自宅に墜落、レントンの部屋も半壊します。
しかし墜落したニルヴァーシュの中から神秘的な少女「エウレカ」が現れたことでレントンの生活は一変。
アクセルとレントンはニルヴァーシュの機体整備を引き受けますが、突如ミサイル攻撃によって工場は大破、エウレカは応戦するためニルヴァーシュに乗り発進してしまいます。
リフを使った激しいLFOの空中戦が繰り広げられる中、祖父から託された拡張パーツ「アミタ・ドライヴ」をニルヴァーシュに届けるため、レントンはリフボードを握りしめエウレカの下へ――その想いと共に空へと飛び出します。
アミタ・ドライヴを組み込まれたニルヴァーシュは真の力を発揮、そしてその後レントンは憧れのリフライダーである「ホランド」とエウレカから直接誘いを受けたこともあり、チーム「ゲッコーステイト」に入ることを決意します。
それはレントンとエウレカの大いなる恋物語の始まりでもありました……。

▼物語のメッセージ性(テーマ)
物語の世界を統治する「塔州連邦軍」と対立する反政府組織「ゲッコーステイト」を中心にストーリーが進行していく構成の中で、あくまでも物語の主軸は主人公のレントンがゲッコーステイトのメンバーであるヒロインの少女エウレカと出会い、恋に落ち、愛を育んでいく互いに成長していく、「ボーイ・ミーツ・ガール」の物語。
同時にこの作品世界において重要な役割を担う存在「スカブ・コーラル」の正体と謎に迫り、2人の恋模様が世界の運命に絡んでいく展開になっています。

▼みどころ(楽しむポイント)
何と言ってもレントンの恋模様の展開、少年の成長がみどころのひとつです。
「日本3大恥ずかしい告白のアニメ」の一作に数えられるほどのレントンのエウレカに対する気持ちは本物です。

出典:第一弾 アニメ名言&名シーン集

出生の秘密から感情が希薄だったエウレカもまたレントンと出会い交流を深めていくことで少しずつ喜怒哀楽の感情を獲得していきます。
戸惑いながらも彼への恋愛感情を自覚していくエウレカは、また様々な出来事を通じて容姿が大きく変化していきます。これもまたひとつの見処でしょう。

【14位】勇者王ガオガイガー

【14位】勇者王ガオガイガー

出典:アニオタwiki

媒体:TVシリーズ
放映日:1997年2月1日~1998年1月31日
話数:全49話
おすすめの性別:男
おすすめの年代:10代~20代

▼あらすじ
1997年の冬の日、北海道の天海夫妻の元に宇宙より黄金に輝くメカライオン「ギャレオン」が飛来。夫妻に一人の赤子を託して去ります。
そして2003年、宇宙飛行士「獅子王凱」が乗るスペースシャトルは宇宙空間で謎の機械生命体EI-01と遭遇。衝突したシャトルは爆散。瀕死の重傷を負った凱ですが飛来したギャレオンに救助され地球に不時着。彼の手には緑に輝く不思議な宝石「Gストーン」が握られていました。
そしてさらに時は流れ2年後の2005年――地球に墜落後、潜伏していたEI-01が活動を開始しました。機界生命体ゾンダーがついに地球侵攻を開始したのです。
新宿都庁を襲うEI-02。その時「地球防衛勇者隊」、ガッツィー・ジオイド・ガード(GGG)が出動。サイボーグとなって甦った獅子王凱とギャレオンはの鉄の巨神「勇者王ガオガイガー」となって立ち上がります。
圧倒的なパワーでEI-02を粉砕、その核をえぐり出したガオガイガーの前に、光り輝く羽を持った緑の髪の少年が現れ、不思議な力でゾンダー核を元の人間の姿に戻します。
その少年こそ天海夫妻の手で育てられた赤子が成長した姿――「天海護」だったのです。
「浄解」の力を持つ護少年をGGG特別隊員に加え、GGGはゾンダー、そして地球外知的生命体であるゾンダリアンとの戦いを続けていきます。
地球防衛のためにギャレオンからもたらされた「勇気」をエネルギーに変えるGストーンをコアとする「GSライド」を搭載した「勇者ロボット」たち。多くの仲間と共に熾烈な戦いの果てにEI-01「パスダー」を退けたガオガイガーですが、ついに全宇宙のゾンダーを統括する本体とも言うべき存在。「機界31原種」が地球に姿を現します。
地球の、ひいては全宇宙の知的生命体の活動――マイナス思念の発生を抑制しようとする原種たち。
果たしてGGGの、ガオガイガーの戦いの行方は――

▼物語のメッセージ性(テーマ)
成功率は単なる目安、後は勇気でおぎなえばいい――勇気と気合、ノリと勢いで展開する熱血ロボットドラマ…と見せかけて、実はガチガチにSF考証で設定を固めている、ポストエヴァンゲリオンの作品群の一つです。
勇者エクスカイザーから始まった90年代のロボットアニメの雄、「勇者シリーズ」の最終作にして、幅広いファン層に大きな支持を得た作品です。
物語の基本原型は古典文学の「竹取物語」を元にしていますが、かぐや姫と違って護&ギャレオンは地球に多くのものをもたらしてくれています。
またエヴァンゲリオンやライジンオーと同じく、前線で直接交戦する機動部隊と後衛の司令部の綿密な連携や分析、指示による作戦行動など、独りで戦っているんじゃない、組織全員で戦っているんだ――そんな流れがこの時代のロボットアニメのメインストリームでした。

出典:ニコニコ動画 ガオガイガー【コントラフォール突破作戦】

▼みどころ(楽しむポイント)
獅子王凱の問答無用の熱さとカッコ良さ、そんな彼とライバル関係を構築する機界四天王の一人「ピッツァ」と彼が生まれ変わった(元に戻った)「ソルダードJ」の戦士と拮抗関係はドラマの一つの見処です。
異星の技術を解析して造られた戦闘用スーパーメカノイド・ガオガイガーが、物語を通して少しずつ改良が施され、真の勇者として成長していく様や、自分一人だけでは足りない、届かない点を仲間のバックアップで補いながら戦う点など、非常に良く練られた構成になっています。

出典:ニコニコ動画 ガオガイガー【vs機械四天王】

出典:ニコニコ動画 ガオガイガー【 vs EI-01<パスダー>】

TVアニメ最終回で一旦物語は決着を迎えますが、その後の戦いはOVA「勇者王ガオガイガーFINAL」で描かれており、またさらにその後の物語が現在「矢立文庫(http://www.yatate.net/)」にて「覇界王~ガオガイガー対ベターマン」で描かれています。こちらも要注目です。

【13位】THEビックオー

【13位】THEビックオー

出典:https://www.amazon.com/

媒体:TVシリーズ
放映日:1999年10月13日~2000年1月19日(1期)
2003年1月~2003年4月(2期)
話数:全26話(1期+2期)
おすすめの性別:男
おすすめの年代:10代~20代

▼あらすじ
かつてマンハッタンと呼ばれていた「記憶喪失の街」パラダイムシティ――この街の住人は40年前に起きた“何か”によって全ての記憶(メモリー)を失っていました。
主人公「ロジャー・スミス」はそんな記憶喪失の街で、凄腕のネゴシエイターとして働く男――しかしこの街において、単純な交渉だけで荒事が解決する事は少なく、極めて単純な解決法、つまり暴力に訴えてくる相手もまた数多いのでした。
そんな時、彼は腕時計に向かってこう叫ぶのです――「ビックオー・ショータイム!」と。
たちまち姿を現す黒いメガデウス「ビッグオー」。
そんな彼はある事件で美少女型のアンドロイド「R・ドロシー・ウェンライト」と知り合います。ビッグオーによって事件を解決したものの、開発者である父を失い、ロジャーと共に暮らすことになるドロシー。メガデウスや巨大生物による街の破壊など、様々な事件をビッグオーによって食い止め、解決していくうちにロジャーはパラダイムシティを支配する電力会社「パラダイム社」に潜む謎の女、エンジェルの影を掴みます。
パラダイム社の陰謀、エンジェルの企て――そして40年前の真実を求める謎の怪人シュバルツバルトとは?
存在しないはずの「異国」の影。この街の謎と対峙するロジャーの決断とは――

▼物語のメッセージ性(テーマ)
1960年代~1970年代のロボットアニメや特撮作品など、いわゆる古典作へのオマージュやインスパイアが非常に強い作品。また多くの謎が提示される芝居じみたセリフ、レトロアメリカンな作風も作品の一つの魅力になっています。
本来は第1期分の全13話、物語は未完で終わる予定でしたが、アメリカ(カトゥーンネットワーク)での放送がとても好評で、第2期の製作の支援が決定――海外資本のバックアップによる日本の深夜系TVアニメ作品が製作される一つの例となりました。

出典:THE BIG-O 2nd-seasonノンテロップOP

▼みどころ(楽しむポイント)
様々な不可解事件が起こるパラダイムシティ。それを颯爽と解決する凄腕ネゴシエイター「ロジャー・スミス」、そしてコアメモリーと呼ばれる謎のメモリーを有する「ドロシー」の凸凹コンビが時に協力し、時に反発しながらもパラダイムシティに潜む大きな闇に挑んでいきます。
基本は1話完結のスタイルで、毎回ビックオーの華麗かつ豪快なアクションが楽しめます。
見処は何と言ってもそのビックオーの超兵器っぷりでしょう。古風なレトロちっくなデザインながらも全身に超兵器を秘めたメガデウスの圧倒的な戦闘力。そして「ザ・ビック」自身に秘められた大きな謎――
頼もしい味方でありながら、どこか異質な、不安すら感じさせる謎の存在。
まさに物語の鍵を握る存在――それがビックオーなのです。
またアンドロイドのドロシーの、ロジャーに対する微妙な態度の変化も要注目のポイントです。

【12位】巨神ゴーグ

【12位】巨神ゴーグ

出典:http://www.giant-gorg.net/

媒体:TVシリーズ
放映日:1984年4月5日 – 9月27日
話数:全26話
おすすめの性別:男・女
おすすめの年代:10代~20代

▼あらすじ
サモア諸島東南2000キロに位置する「オウストラル島」。地図から消されたその島の秘密を探るべく、主人公「田神悠宇」は亡き父の遺志を継ぎ冒険の旅に出ます。
アメリカに渡った悠宇は父の友人「ドクター・ウェィブ」とその妹「ドリス」、ドクターの友人「船長」の手を借り、オウストラル島に渡ります。
彼らの前に立ち塞がる巨大複合企業「GAIL(ガイル)」と「レイディ・リンクス」率いるギャング団「クーガー・コネクション」。様々な妨害に遭いながらもようやく島に降り立った悠宇の前に突然現れる謎の怪物。絶体絶命と思われた矢先、悠宇を救ったのは青い巨人――巨大な人型ロボットでした。
初めて出会った人智を越えた存在にも関わらず、何故か暖かさと懐かしさを感じる悠宇。島の住民から「神の使い(ゴーグ)」」と呼ばれる彼の導きのもと、悠宇たちは島の奥へと向かいます。
果たしてそこで待ち受けるものとは一体――

▼物語のメッセージ性(テーマ)
「リアルロボットのサンライズにこんなに暖かい『青いロボット』がいたことを君は知っているか?」――機動戦士ガンダムの安彦良和が原作・監督・レイアウト・キャラクターデザイン・メインメカデザイン、そして作画監督まで手掛けており、まさに安彦良和一色な作品です。
ちなみに戦闘車両や戦闘機のデザインなどをファイブスター物語の永野護が手掛けていることでも知られています。
内容は古き良き冒険活劇をオマージュとしており、タイトルメカのゴーグが登場するのは4話と結構遅め。最初の1話~3話は舞台となるオウストラル島に向かうまでの話をじっくり描いており、まさに序章となっているのが特徴です。
道具や武器、手足の延長としてのロボットではなく、最後まで「友人」としての巨大ロボットを言葉は交わせなくても心は通じ合っているといった雰囲気を一貫して描いているのも大きなポイントでしょう。

▼みどころ(楽しむポイント)
オウストラル島の秘密――悠宇の父が知り、ガイルやクーガーコネクションが知りたがっているその謎の解明こそが物語の大筋。秘密が明らかになり、その顛末を最後まで見届けることがこの物語の最大の見処です。
ゴーグの存在はその謎に最も近い訳ですが、ゴーグ自体は心優しい友人であるポーズを最後まで崩さないため、彼との交流の描写は冒険活劇であると同時に日常アニメとしての側面も描いています。
徒手空拳、武器らしい武器を持たないゴーグですが、人類の火砲を担いだり、戦闘機の主翼をブーメランみたいに投げたり、巨石をぶん投げたりと状況に応じて自在に、柔軟に戦闘を行います。
一切言葉を喋らない人工知能搭載型のロボットにしてはやけに人間っぽい仕草も見処といえるかもしれません。

出典:ニコニコ動画 巨神ゴーグOP

【11位】破邪大星ダンガイオー

【11位】破邪大星ダンガイオー

出典:https://twitter.com/

媒体:OVAシリーズ
発売日:1987年9月28日(1巻)
1988年10月25日(2巻)
1989年7月25日(3巻)
話数:全3話
おすすめの性別:男
おすすめの年代:20代~30代

▼あらすじ
天才科学者であるターサン博士は、自身が開発した戦闘用スーパーロボット「ダンガイオー」と、そのパイロットである4人の若者たちを兵器として「宇宙海賊バンカー」に売り渡そうとしていました。
しかしターサンの作り出した人造人間――ミア、ロール、ランバ、パイら4人の少年少女たちは、実は宇宙の各地から集められ、記憶を操作された超能力者だったのです。
真実を知った4人はバンカーから脱走、ダンガイオーと共に彼女たちを狙う追っ手に立ち向かっていくのでした。
しかしバンカーの魔の手はミアの故郷である地球に向かうことに……。

▼物語のメッセージ性(テーマ)
1980年代後期、いわゆる機動戦士ガンダムを始めとする「リアルロボット」がロボットアニメの主流になっていた時期に往年の「スーパーロボットアニメ」を再現するという企画意図で製作されています。
元々は当時の若手クリエイターが永井豪のマジンガーZのリメイク作「大魔神我」を企画したことが発端でしたが、諸事情からそちらは制作中止となり、急遽代案として計画され、最終的に完成したのが本作だそうです。
マジンガーZとは無関係のオリジナル企画に路線変更になったため、内容については大魔神我から全面的に練り直しになっていますが、それでも幾つかの要素は流用の形で引き継がれているそうです。

▼みどころ(楽しむポイント)
OVAの全盛時代、当時流行していた美少女+メカアクション、そして超能力によるバトル要素が取り入れられていますが、主役はあくまでも往年の「スーパーロボット」を前面に押し立てた作品です。
外連味溢れるメカニック描写はもちろんのこと、神谷明演じる男主人公ロールの叫んでの必殺技攻撃、渡辺宙明作曲のBGM、水木一郎と堀江美都子による主題歌なども過去のロボットアニメへのオマージュ、リスペクトでしょう。
河森正治デザインのスマートな航空機然としたダンメカニックが作画大張正己による「バリッバリな」ダンガイオーのビジュアルに変形・合体するという、いわゆる「アニメーションの魔法」を潔いというレベルで活用、演出しています。
なお最終話である第3話のラストは「第1部完」と銘打たれていますが、第2部以降は未だ発表されておらず、物語は未完で終わっています。
一応続編として2001年に「破邪巨星Gダンガイオー」が製作されていますが、こちらも未完のまま終了しているのが残念です。

出典:ダンガイオー合体+バトル

いよいよ残るTOP10のご紹介です!!!
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