北斗の拳最終回って?
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北斗の拳の最終回は人によってはケンシロウとラオウの戦いではなかったでしょうか。
実際、作者もラオウとのバトルで最終回にしようとの意思でしたが、少年週刊ジャンプの意向により、実は続きがあるのでした。
最終回までの流れ
ケンシロウの強敵(と書いて「友」と読む)ファルコが片足を修羅の国の雑魚修羅に奪われ、殺されかけているシーンが印象的な(ジャンプにありがちなパワーの超インフレ現象)修羅の話がメインでした。
それでなんだかんだあってラオウの実の兄のカイオウを倒す…で終わりだったような。
違います。
その後修羅の国から脱出して、時は過ぎリンとバットが大人になり、北斗の軍を使いジャコウと戦っているのでした。
最終回
ケンシロウはいつの間にか記憶喪失となり、昔バットを助けるためにケンシロウが倒した(目を潰した)ボルゲとのいざこざが、ラストシーンへの道筋なのです。
ケンシロウに恨みを抱き続けていたボルゲ(視力を失っている)は、ケンシロウを捕まえあの時の恨みを晴らすことを生きがいに強くなっていった。
そんなボルゲに対しバットがケンシロウに扮して戦うのですが、当然強くなったボルゲにはバットでは勝てません。
バットは捕まり拷問的な仕返しを受け続けます。
この時ボルゲはケンシロウを捕まえたと思っています。
バットは、辛い拷問にも声は一切出さずに耐え続ける…(すべてはケンのために…)
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そうしていると何とそこへケンシロウが現れるのです。(なぜ?)
ボルゲはケンシロウの声を聞き、こいつが本物のケンシロウだと気づき、攻撃を仕掛ける。ケンシロウは記憶を失っており、本来の強さが出せないまま、ケンシロウは捕まられボコボコにされてしまう…
ボルゲの攻撃によって虫の息にされてしまっていたバットだが、そんなケンシロウを見て叫んだ、
その声でケンシロウは全ての記憶を取り戻します。
もちろん北斗神拳の復活です。
ボルゲは復活したケンシロウによって再び倒されてしまう。
最終回仕上げ
バットはもうすでに息をするのがやっとの状態になっています。
そして、この時リンも失った記憶をとり戻していました。
これまでのリンに対するバットの優しさの記憶が蘇ってきます。
バットは息絶える前にケンシロウに向かって、リンと一緒に幸せになってくれと最後の想いを告げます。
ケンシロウがその旨を受け入れるとバットは安心して安楽の死を迎えます。
リンはその後、バットこそが本当に自分が好きな人であることに気付き、ケンシロウにバットの墓に一生一緒にいる旨を伝えます。
そして、リンは死んだバットによりそうのでした。
その時リンはある変化に気付きます。
「ドクンっ」
そう、バットはケンシロウがこっそりついてた秘孔によって心臓が動いていたのです。
リンは声を上げて泣きます。
だってバットが生きているのですから。
この先幸せになれるのですから。
男ケンシロウはまた一人 旅立っていくのでした。
この話のサブタイトルは~俺の墓標に名前は要らない~でした。
つまり、ケンシロウはまた荒れ狂う荒野に立ち、死ぬのなら戦いの中でということでしょう。
(まぁもうケンシロウより強い人はいないのでしょうが。)
北斗の拳最終回のなぞ
ところで、ラオウの息子との話はどうなったのでしょうか?
ラオウの息子に北斗神拳を伝承するならもう少し話がまとまる気がするのは私だけでしょうか?
北斗の拳最終回の感想
結局最終回はひたすら愛の漫画となってしまったのですが、まぁそもそも思い返せば北斗の拳は愛の話で一貫されていました。
とかく強敵(友)との熱い友情がクローズアップされがちですが、ケンシロウのリンへの愛(子ども目線で)、ユリアへの愛、愛深すぎる故に愛を消し去ったサウザーの話など、
そして、私的にはこのサウザーの話が一番心にのこっているのですが、皆様はどうでしょうか?
「愛は悲しみしか生まない。ならば愛など要らぬぅ!!」
サウザーのあまりにも悲しい師匠との出来事によるものでしたが、最後にケンシロウにサウザーの心の中の師匠へのぬくもりを指摘され完全に敗北したことを認め、涙を流しながら、師匠の墓場へと少年のような顔になり歩いて行く姿、その際に映し出されるサウザーの師匠との厳しくも愛に満ちた記憶の回想シーンは、私は涙なくしては見られないものでした。ぼろ泣きしましたね。(笑)
この漫画はとにかく愛がテーマでしたので、最終回がケンシロウ、リン、バットの三角関係でも全然不自然はありません。
アニメの動画はありませんでしたが、ゲーム(真・北斗無双 – 伝説編)で北斗の拳最終回を映像化している動画を見つけたので共有しておきます!
単行本の最終話が映像化!(真・北斗無双 – 伝説編)
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まとめ
北斗の拳は愛がテーマであり、最後はラオウで締めくくるハズでしたが、ジャンプ編集者の意向により、伸ばされた割には非常にキレイに話がまとまっているのではないでしょうか。
特にリンとバットが結ばれる話などは、ラオウ編で終わっていると完全に生きてこない話しですので。
やはり北斗の拳は神作品であることを再確認できますね。(ところどころ内容的に曖昧な部分があるかもしれませんがどうかお許しください。)