傑作の「ロボットアニメ」おすすめランキング30選【保存版】

傑作の「ロボットアニメ」おすすめランキング 10位~1位




【10位】OVERMAN キングゲイナー

【10位】OVERMAN キングゲイナー

出典:http://www.king-gainer.net/

媒体:TVシリーズ
放映日:2002年9月7日~2003年3月22日
話数:全26話
おすすめの性別:男・女
おすすめの年代:10代~20代

▼あらすじ
地球環境が悪化し、人類が「ドームポリス」と呼ばれる天蓋都市での生活を余儀なくされた未来の地球。シベリアにあるドームポリス「ウルグスク」に住む引き篭もり気味の少年「ゲイナー・サンガ」はドームポリスからの脱出行「エクソダス」に巻き込まれてしまいます。
それはミィヤの祭りの日を前にして、突然現れた「シベリア鉄道警備隊」の「アデット・キスラー」に逮捕されてしまったためでした。罪状はエクソダスへの共謀罪。エクソダス反対派だった両親を殺され、エクソダスを忌み嫌うゲイナーにとってはまさに濡れ衣だったのですが、ボロ雑巾のように叩きのめされたゲイナーは地下牢で一人の青年と出会います。
彼の名は「ゲイン・ビジヨウ」。彼と共に脱獄したゲイナーはウルグスクの支配者であるメダイユ公爵の娘「アナ姫」と出会います。そしてゲインから公爵秘蔵のロボット兵器「OVERMAN」を起動させるよう命じられたゲイナーは白いOVERMANに「キングゲイナー」と命名し動かします。
キングゲイナーに乗り込んだゲイナーは持ち前のゲームチャンプとしての才能を遺憾なく発揮、追っ手のシベ鉄と戦いこれを退けます。その戦いの混乱に乗じて「ウルグスク」のエクソダス派は都市ユニットごと発進。祖先の地「ヤーパン」を目指し、エクソダスを開始するのでした――
自らの意思と関係なく結果的にエクソダスに協力することになってしまったゲイナーは、しかしそれでも諸々の事情からエクソダスを阻止せんと追いかけて来るシベ鉄との戦いに身を投じていくことに。キングゲイナーは「ヤーパンの天井」を守って戦う主戦力となるのでした。
旅は続きます。遥かな旅路の先にある、ヤーパンの大地を目指して――

▼物語のメッセージ性(テーマ)
明るく楽しいエンターテインメント性に溢れた冒険活劇。監督の富野由悠季によれば、この作品のライバルは「クレヨンしんちゃん」だとか。全体的にアニメというエンタメ作品の面白さと魅力を追求した内容になっており、凄惨な死や絶望的で鬱蒼な展開などはほとんど無く、これまでの富野アニメとは打って変わった明るい内容となっており、最後まで安心して見られるのが特徴と言えるでしょう。

出典:キングゲイナーオーバー

象徴的なのがこのOP。富野監督渾身のコンテ、自身による歌詞(井荻麟名義)も超ノリノリ。アニメ史に残る名曲です。

▼みどころ(楽しむポイント)
明るいエンタメ性を謳っているだけに全編どこを見ても笑って見られる内容です。
作品背景が侵略や戦争ではなく、エクソダス――つまり脱出行、ヤーパンに向かって「都市丸ごと旅をする」展開。環境保護の大義名分からの支配・圧政から自由の大地へ脱出することが目的であり、追いかけて来るシベ鉄の人々も「仕事だから」が主な理由で、脱落者や寝返る者も多く出て来ます。
先述のアデットなども中盤でヤーパンの天井側の人間となり、そのままエクソダスに同行。なんとゲイナーたちの通う学校の先生兼防衛隊の小隊長になってしまうという、普通のリアルロボット系アニメでは考えられない驚きの展開が発生します。
中でも個人的なオススメは17話。ゲイナーが戦闘の戦術プランとはいえ、ヒロイン「サラ」に対し愛を告白するシーンです。

出典:ニコニコ動画 ゲイナー愛の告白

「日本のロボットアニメ、三大が恥ずかしい愛の告白シーン」の一つと数えてもいいでしょう。
なおこの告白に対してサラの返事がどうだったのか……それは最終回までのお楽しみ。

【9位】機動武闘伝Gガンダム

【9位】機動武闘伝Gガンダム

出典:アプリゲット

媒体:TVシリーズ
放映日: 1994年4月22日~1995年3月31日
話数:全49話
おすすめの性別:男
おすすめの年代:20代~30代

▼あらすじ
人類が地球を離れ宇宙に進出した未来世紀60年――各国のコロニーから地球に向けて光が放たれる。その一つがネオイタリア本土に落下した所からこの物語は始まる。
4年に一度、世界の覇権を賭けたガンダムファイトが行われるようになり数十年、スペースコロニーに本拠地を移した各国は次なる大会に備え代表となる新たなガンダムファイターとモビルファイターを地球に送り込んでいました。
ネオジャパン代表のガンダムファイター「ドモン・カッシュ」もその一人。幼馴染でありメカニック担当の「レイン・ミカムラ」と共に彼はガンダムファイトを戦い抜きます。
しかしドモンにはガンダムファイト優勝以外にも地球を旅する目的がありました。それは、とある事件でネオジャパンを裏切り、「アルティメットガンダム」を強奪し地球に失跡した兄「キョウジ・カッシュ」を捜し出すこと。
兄の反逆により母は殺され父は責任を取らされて冷凍刑の処分に――父を解放するため、ドモンに課せられた任務はガンダムファイトの優勝だったのです。
しかし旅するドモンの前には次々と強敵が立ちはだかります。さらにはドモンの拳の師匠である「東方不敗」マスター・アジアの出現。
果てなき続く激しいバトル。そしてアルティメットガンダム強奪事件にまつわる真実――ドモンの愛と憎しみの戦いの行方と世界の運命やいかに。

▼物語のメッセージ性(テーマ)
ガンダムシリーズは殿堂入りとしましたが、この作品だけは取り上げざるを得ません。
いわゆる「平成ガンダム」と呼ばれる富野由悠季以外の手によって企画製作された「宇宙世紀」以外の世界観を舞台とした「アナザーガンダム」の一作です。
各国を代表する格闘家が「ガンダム」に乗り込み、世界の覇権を格闘技大会「ガンダムファイト」で争うという、少年漫画や格闘ゲームのロジックを取り入れることで視聴者層の若返りを図った作品です。
その方向性は大成功し、主な支持層として小学生層と20代後半層を獲得。ガンプラの売上はSDガンダムとの相乗効果をもたらし、大きく向上することに成功しました。
またハイターゲット向けの商品企画であるMG(マスターグレード)シリーズの展開といった方向性を開拓することにも成功、まさにガンダムシリーズの中興の祖的なポジションの作品です。
作品の内容としては富野由悠季が「ガンダムをやるならプロレスをやるように」と言っていただけあって、今川泰宏ならではのケレン味溢れる大胆な演出や展開が目白押し。一歩間違うとギャグになってしまいそうなオーバーなアクションが非常に劇的なドラマを作っています。

出典:機動武闘伝GガンダムBlu-ray Box PV

▼みどころ(楽しむポイント)
ドモンや東方不敗など、人間離れしたガンダムファイターの方々の等身大アクションも魅力のひとつ。ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズでは敵のロボット兵器と生身で戦うシチェーションが用意されるほどです。
従来のガンダム作品と異なり、ビームライフルでバンバン撃ち合うことは少なく肉体のぶつかり合いを通して会話しています。

中でも物語中盤、ギアナ高地での修行での主役機乗り換えエピソードは大きな見処。傷ついたシャイニングガンダムを抱き上げ、立ち上がるゴッドガンダムの姿の美しさは必見です。

出典:ニコニコ動画 ゴッドガンダム始動

【8位】アルジェントソーマ

出典:https://twitter.com/

媒体:TVシリーズ
放映日:2000年10月5日~2001年3月29日
話数:全25話+特別編1話
おすすめの性別:男
おすすめの年代:10代~20代

▼あらすじ
西暦2059年――突如飛来したエイリアンの攻撃によって地球は大きな被害を被っていました。そこで人類は軍を再編、対エイリアン特殊部隊「フューネラル」を結成、エイリアンに対抗します。
一方、ユニバーサル大学の学生「タクト・カネシロ」は恋人の「マキ・アガタ」と共にエイリアン研究所「モルグ」にてノグチ博士のエイリアン再生実験を手伝っていました。
エイリアンの死体を繋ぎ合わせた実験複合体「フランク」の蘇生実験――しかし事故により目覚めたフランクは施設を破壊、いずこかへ飛び去ってしまいます。マキやノグチ博士は死亡、タクトも重傷を負ってしまいました。
傷心のタクトの前に現れた謎の男「Mr.X」。彼はタクトの復讐心を利用し、タクトとある契約を交わします。そうしてタクトは「リウ・ソーマ」少尉として生まれ変わり、人型兵器「ザルク」を運用する対エイリアン特殊部隊フューネラルに配属されることに……。
一方逃走したフランクは偶然、とある森の中で一人の少女と出逢います。
「ハティ」ことハリエット・バーソロミューというその少女はなぜかフランクと心を通わせることができ、フランクは彼女の言葉に従います。
昔エイリアンの襲撃を受け、家族を失った彼女は5年もの間昏睡状態に陥り、見た目は13歳ながらも幼い精神年齢のままで。彼女はフランクを「妖精くん」と呼んでいました。
フランクと共にフューネラルに保護されたハティは、フランクを対エイリアンの秘密兵器として運用を目論む軍上層部の思惑によって大事な戦力となります。
フューネラルで重なり合う2人の運命。ソーマ少尉はマキと瓜二つの姿をしたハティがフランクと親しげなことに、激しくとまどいながらも、フランクへの復讐の機会を伺います。
やがてエイリアンとの戦いが激化していく中、ソーマやハティらフューネラルの面々はエイリアンの真実に近づいて行きます――そしてそこには想像もつかない驚きの展開が待ち受けていたのです。

▼物語のメッセージ性(テーマ)
死と再生――復讐と赦しの物語。OPテーマに代表されるようにリアルな戦場を舞台としたロボットアニメとは一見思えぬ、美しい音楽とビジュアルが特徴的な作品です。

出典:youtube

映像付きのOP動画はこちら

出典:ニコニコ動画 アルジェントソーマOP

非常に硬派なハードSFですが、徐々に情報が出揃う中盤以降の展開はまさにジェットコースター。
見終わった後にはきっと爽やかな涙を流していることに違いありません。SF好きにはオススメの逸品です。

▼みどころ(楽しむポイント)
深夜アニメ黎明期の2000年放送であったことと、萌え要素や視聴者サービスといった若年層受けする要素が極端に少なく、ハードなSF設定やミリタリーテイストといった、まさに趣味人向けの作風に加え、キャラデザインも非常に癖の強い作品のため、一般的な知名度はけして高くありません。
しかしメカアクション作品をテーマとしたロボットアニメ、SF作品としてはまさに至極の逸品。
話のあちこちに散りばめられた伏線が回収され、話数と共に謎が明らかになっていくスタイル。個々人のドラマと共に感情や想いが揺れ動き、終盤で一気にクライマックスになだれ込むそのストーリー性の高さはまさに圧巻の一言です。服部克久作曲のBGMはバンドネオンが特徴的でどこかノスタルジックな想いにさせる…これもまた計算ずく。そして本編とは全く毛色の違うEDも実は大きな伏線。次回予告の映像ですら伏線になっているという、実に細部までこだわった作品です。

※こちらは考察に注意

出典:ニコニコ動画 アルジェントソーマ全話予告編集

次回予告の背景が実は……

【7位】蒼穹のファフナーEXODUS

【7位】蒼穹のファフナーEXODUS

出典:http://www.movic.jp/

媒体:TVシリーズ
放映日:2015年1月9日~4月4日(1期)
2015年10月3日~12月26日(2期)
話数:全26話(1期+2期)
おすすめの性別:男・女
おすすめの年代:10代~30代

▼あらすじ
西暦2146年。南洋に浮かぶ平和でのどかな島、「竜宮島」を襲う謎の金色の物体――シリコン生命体「フェストゥム」。
彼らの到来によって島の少年少女たちは今まで自分達が知らされていた事実――平和な日常が全て作られた偽りの存在であり、日本は既に消滅、世界はフェストゥムとの戦いで荒れ果てていることを知らされます。
竜宮島の正体は「アルヴィス」と呼ばれる組織が運営する移動要塞で、その目的は人類をフェストゥムから守り、そして日本の文化と平和の概念を次代へ伝えることだったのです。
アルヴィスの研究で建造されたフェストゥムに対抗出来る唯一の戦力「ファフナー」を駆り、少年少女たちは島を守る戦いに飛び込みます。
しかし、それは文字通り彼らの命を、存在そのものを「使う」ものでした。
そして幾多の戦いから時は流れ――時は西暦2150年。人類の数少ない生存圏から竜宮島へ突然来訪者が訪れます。
人類軍ペルセウス中隊を指揮するナレイン将軍が連れてきた少女「エメリー」と島の少女「日野美羽」の言葉により、新たなミール(フェストゥムの脳であり中枢ともいえる、情報を高密度に集積した光子結晶体)「アルタイル」が遠い宇宙から地球にやって来ることを島のミールによって知らされます。アルタイルが敵となる前に「対話」を行い、共存の道を図ろうとするナレイン将軍の説得に応じたアルヴィスは島外派遣を決定。それは新たなる戦い――命と未来の生存を賭けた戦いの日々の始まりだったのです。

▼物語のメッセージ性(テーマ)
平和と戦い。日常と失われる非日常――命の有り様とその使い道。SF作家の冲方丁が企画から脚本まで全面的に参加した、ハードSFの王道をジュブナイルなアニメの形で真正面から描いた「蒼穹のファフナー」シリーズの最新作です。
己の命を武器に戦う少年少女たちの姿を真正面から描いており、また散っていく彼らの姿は涙ながらに見ることでしょう。

▼みどころ(楽しむポイント)
2017年5月現在における「蒼穹のファフナー」シリーズの最新作。初代「蒼穹のファフナー」、TVスペシャルである「蒼穹のファフナーRIGHT OF LEFT」、劇場版「蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH」と続く4作目に当たります。
歴代シリーズを見ているに越したことはありませんが、物語自体は独立しているので「蒼穹のファフナーEXODUS」から見ても十分楽しめます。
過酷な戦場に立つ少年少女たち――その様々な人々の想いと命の行方、種の存続を賭けた激しい戦いを描いた作品ですが、だからこそそんな中でも当たり前の様に繰り広げられる日常が重いです。
また見処の一つとしては、圧倒的な主人公「一騎」が乗るファフナー「マークザイン」とそのライバル機、総士が乗り込むファフナー「マークニヒト」の圧倒的な戦闘力――前作のラスボスが強さそのままで仲間になっているという、ロボットアニメでは滅多に見られない超絶チート展開とそれによる9話の無双バトルは必見です。

出典:「蒼穹のファフナーEXODUSスペシャルPV」

【6位】天元突破グレンラガン

【6位】天元突破グレンラガン

出典:http://nokonokoya.blog109.fc2.com/

媒体:TVシリーズ
放映日:2007年4月1日~9月30日
話数:全27話+OVA1話(ゲーム特典)
おすすめの性別:男・女
おすすめの年代:10代~40代

▼あらすじ
「これは、まだ自分の運命に気づかぬ一人の男の物語」――遥か未来、人間は地中に穴を掘って村を作り、そこで生まれ、死んでいく生活を送っていました。
そんな時代。最果ての村のひとつ「ジーハ村」に住む少年「シモン」がいつものように得意な穴掘りをしていると、地中から光る小さなドリルと「巨大な顔」の像を発見します。
兄貴分「カミナ」にその顔を見せようとしたその矢先――突如として村の天井が崩落、巨大な顔の付いたロボットとライフルを構えた少女「ヨーコ」が姿を現します。
村の中で大暴れする巨大な顔ロボット「ガンメン」。騒ぎの中、シモンは誘われるように掘り出した顔に光るドリルを差し込みます。すると顔は小型「ガンメン」となって動き出しました。
襲いかかる敵ガンメンを打ち倒し、勢いそのままに地上に飛び出すシモンたち。大空へと飛び立った彼らの眼前に広がるのは壮大な地上の景色――こうしてシモンとカミナ、そしてヨーコを巻き込み一行は地上を旅する決意を固めます。
獣人が跋扈する荒れ果てた地上世界で「グレン団」を結成するカミナ――後に「大グレン団」と呼ばれる人類の救世主の戦いが今幕を開けるのでした。

▼物語のメッセージ性(テーマ)
昔ながらの熱血ロボットアニメの再現と再構築――「熱血」と「ドリル」を軸に、今風のキチンと理屈付けしたSF考証、壮大なバックボーンによる設定など、いつものGAINAXのこだわりを残しつつ、見た目のノリと勢いを極限まで重視した作品。
実に綿密で細やかな設定があるにも関わらず、理屈を蹴飛ばし、ノリと勢いで突っ走る。全て強引に「気合」の一言で推して参る作風がむしろいっそ清々しいくらいに気持ちいいのが魅力です。
ギャグとシリアス、その絶妙なバランスがこのグレンラガンの最大の魅力と言ってもいいでしょう。

▼みどころ(楽しむポイント)
本編は全4部に分かれており、人類の英雄であり救世主であるシモンの一生を描いていくスタイルとなっています。基本的なシリアス&ギャグのテイストはどの章も同じですが、各章ごとにテーマの掘り下げや切り口がだいぶ変わっているのがポイントです。
シモンの少年時代を描いた第1部では、西部劇風の荒野をさすらい旅するロードムービー風。
カミナの死後、第2部ではシモンの連れ添いである「ニア」との出会いとグレン団のリーダーとして目覚め、そして地上を支配する螺旋王との戦いを通しての漢としての成長と覚醒を描きます。
続く第3部では一気に時が流れ青年となったシモンが新たな人類の危機に責任ある者としての悩み、そして挫折からの再起を描いています。
最終章である第4部は愛するニアを救うため、銀河の果てまで旅立つ漢シモンと、彼と人類の未来のために命を散らしていく大グレン団の仲間たちの覚悟が描かれ、壮大な最終決戦へとなだれ込んでいきます。
見処となるポイントはやはり何と言っても第1部の最重要人物であるカミナの存在でしょう。
彼の存在こそがグレンラガンの要であり、その作風に大きな影響を与えています。彼の言動はまさに血潮となって最後の最後まで人類の未来を切り拓く土台となっていきます。
そしてもう一つの注目ポイントは「ドリル」の存在。ロボットのパーツ、主に武器として意匠であるドリルの存在が、ここまで真剣に作品のテーマとして打ち込まれたロボットアニメ…に限らず、創作作品では多分グレンラガン以外に無いでしょう。
なお個人的に好きな回は21話。主役ロボであるグレンラガンがほぼラスト付近まで登場しない、名作古典「二十四の瞳」を彷彿させる回ですが、ヒロイン・ヨーコの空白の期間を語りつつ、人類の未来の伏線を描いた心温まるお話です。

【5位】ガン×ソード

【5位】ガン×ソード

出典:http://enasiyo.com/

形態:TVシリーズ
放映日: 2005年7月4日~12月26日
話数:全26話
おすすめの性別:男
おすすめの年代:20代~30代

▼あらすじ
宇宙の吹き溜まり、惑星「エンドレスイリュージョン」。荒野に夢、街に暴力が吹き荒れるこの星で、最愛の女性を殺された一人の男「ヴァン」と、兄を攫われた少女「ウェンディ」が共に「カギ爪の男」を追い求める姿を描いた「痛快娯楽復讐劇」。果たしてその彼らの旅の彼方に待ち受けるものは――?

▼物語のメッセージ性(テーマ)
マカロニ・ウエスタンを意識した、一見西部劇チックな世界観――と思いきや、実は「ヨロイ」と呼ばれる巨大ロボットが跋扈するSF世界観にまず驚かされます。そのごった煮感と「痛快娯楽」と銘打った、文字通りなんでもありな作風が大きな魅力の作品です。
コードギアスでも有名な谷口悟朗監督のサービス精神がこれでもかというくらいてんこ盛り。まさにゲップが出ること間違い無しです。
殺された恋人エレナの仇を取るため、どこまでも一筋にカギ爪の男を追い求めるヴァン。その純情と、カギ爪の男を信奉する一派の大義が激しく激突する激しいバトル――しかしどこまでも噛み合わないお互いの主張。それがこの作品ならではの味になっています。

出典:ダン・オブ・サーズデイ召喚

▼みどころ(楽しむポイント)
全体的にはシリアスかつコメディーテイストの強い作品です。本来は真面目な雰囲気の作品なのですが、ロボットアニメとして見た場合マカロニ・ウエスタンな世界に突然巨大ロボットが乱入するという違和感や、これまでのロボットアニメ(の様々な歴史)をパロディ・記号化・お約束とした要素がふんだんに詰め込まれており、思わずニヤッとしてしまいます。

出典:エルドラⅤ発進

【4位】コードギアス~反逆のルルーシュ

【4位】コードギアス~反逆のルルーシュ

出典:http://aniful.com

媒体:TVシリーズ
放映日:2006年10月5日~2007年3月29日
2007年7月28日(24・25話)
2008年4月6日~9月28日
話数:1期全25話+2期全25話
話数:全52話(1期+2期)
おすすめの性別:男・女
おすすめの年代:10代~20代

▼あらすじ
皇暦2010年8月10日――世界随一の超大国「神聖ブリタニア帝国」は日本と地下資源サクラダイトを巡って宣戦を布告、日本に侵攻を開始します。
日本はたちまち占領され、ブリタニアの植民領「エリア11」となり、日本人は「イレヴン」と蔑まれ、自由と誇りを奪われブリタニアに支配されました。
それから7年の月日が流れ、ブリタニアに恨みを持つブリタニア人少年「ルルーシュ・ランペルージ」が謎の少女「CC(シーツー)」と出会ったことで世界の運命が大きく動き始めます。
CCから他人に自分の命令を強制出来る絶対遵守の力「ギアス」を授けられたルルーシュは、長年考えていたある計画を実行に移します。
仮面で素顔を覆い、謎の怪人物「ゼロ」を名乗ったルルーシュは、正義の味方を自称する「黒の騎士団」を率い、日本の独立のためにブリタニア帝国に対して反旗を翻します。
ルルーシュの悪魔的な知略とギアスの力、そして旧日本の反ブリタニア勢力――ゲリラや支援者たちの協力を得、次第にその勢力を大きく広げていく黒の騎士団。
元神聖ブリタニア帝国第11皇子、「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」の真の目的とは――

▼物語のメッセージ性(テーマ)
殺された母の復讐と体の不自由な妹の未来のため、どんな卑劣な手段を使ってでも帝国への反逆を達成し、妹が幸せに暮らせる世界――国を造ろうとする、これまでのアニメではあまり見られないタイプの主人公、いわゆるアンチヒーローが主人公の作品。
その仇役となるのは「正しい力と方法で、内側から帝国を変えたい」とブリタニア軍に所属する、ルルーシュの古い親友である「枢木スザク」。 主人公と敵役の立場や信念、戦い方が一般的なロボットアニメの構造と逆転しているのが最大の特徴と言えるでしょう。
物語はルルーシュ視点から描かれており、単純な正義と悪の物語ではなく、また最終的にはルルーシュの立場は大きく変動していくため、まさにジェットコースター的なドラマ展開となっています。

▼みどころ(楽しむポイント)
全高4m強のロボット兵器としては非常に小さい部類に入る「ナイトメアフレーム(KMF)」の華麗かつスピード感溢れる高速アクションが魅力の一つ。
特に1期中盤まではKMFの主力は陸戦兵器であり、脚部に装着されたランドスピナーによって疾走するランスロットがカッコ良いです。

出典:コードギアス ランスロット集めてみた

またCLAMP原案のスタイリッシュなキャラクターデザインと主人公とそのライバル――ピカレスク風なヒーローであるルルーシュの(ギアスという反則技はありつつも)地道な知謀を尽くした作戦と、正統派ヒーローでありながらチート気味なスザクの圧倒的な戦闘力による無双する、このコントラストが大きな見処になっています。
ルルーシュが知謀の限りを尽くした作戦がスザクとランスロットの強行突破で破綻し、それをどう補うのか、一瞬も油断出来ない緊迫感がドラマの鍵となっています。

【3位】トップをねらえ!

【3位】トップをねらえ!

出典:http://neoapo.com/

媒体:OVAシリーズ
リリース:1988年より
話数:全6話+α(おまけ映像特典)
おすすめの性別:男
おすすめの年代:10代~40代

▼あらすじ
人類が宇宙に進出するようになった時代――地球は「宇宙怪獣」と呼ばれる謎の宇宙生物群による激しい攻撃を受けていました。
その脅威に対抗するため、地球軍は万能人型ロボット兵器「マシーン兵器」を開発、そしてその究極の決戦兵器であるバスターマシン、「ガンバスター」の建造を進めていました。
宇宙怪獣との遭遇で戦死したタカヤ提督の娘「タカヤ・ノリコ」は、沖縄女子宇宙高校(沖女)に通うパイロット候補生。日々マシーン兵器のパイロットとなるべく訓練をしていました。そんな彼女の前にコーチこと「オオタ・コウイチロウ」が現れます。
ノリコに傑出した才能を見出したコーチは厳しい特訓を彼女に課し、訓練します。他の生徒の嫉妬やいじめ、様々な試練をくぐり抜け、ついにノリコは憧れのお姉様「アマノ・カズミ」と共に宇宙へ――トップ部隊に選出されます。
しかし彼女の前に広がる宇宙は戦場――しかも圧倒的な力を誇る宇宙怪獣の前に一方的に蹂躙される地球軍。それはまさに地獄の光景でした。
人類の命運を賭けて戦うトップ部隊。その先に待ちうける少女の驚きの運命とは――

▼物語のメッセージ性(テーマ)
どこまでも努力と根性の物語。一人の未熟な、普通の少女が戦士として成長し、人類を救う英雄となって伝説を築くお話です。
一見パッと見はパロディ系アニメ、お色気満載の美少女にプラスロボットのテイストという、売り気マンマン、割とありふれた商材に見える作品――というか、実際そのままのコンセプトで作られた作品ですが、その芯は非常にコテコテのSF考証と設定で土台を固められた「ハードな物語」です。
それでも全編、歴代人気アニメや特撮のパロディやオマージュがてんこ盛り満載で、それらを数えていくだけでもゲップ…いえいえ、楽しい内容になっています。
超絶作画のクォリティといい、まさに80年代終末期、バブルの残り香が漂う時代の寵児とも言うべき作品なのかもしれません。

▼みどころ(楽しむポイント)
新世紀エヴァンゲリオンで一世を風靡した庵野秀明の初監督作品。「炎の熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵ロボットスペクタクル大河ロマン!!!!!」のキャッチコピーが示す通り、「一人ひとりは単なる火だが、2人合わせれば炎になる――炎となったガンバスターは…無敵だ!!」と主役メカ「ガンバスター」が登場する4話、そして実際炎となったガンバスターが数億もの宇宙怪獣群相手に奮戦、無双しまくる5話は「日本のロボットアニメ史上、最高にカッコイイ!」シーンのオンパレード。合体&戦闘シーンは必見です。

出典:ガンバスター合体

【2位】ゼーガペイン

【2位】ゼーガペイン

出典:http://26926725.at.webry.info/

媒体:TVシリーズ
放映日:2006年4月6日~9月28日
話数 全26話
おすすめの性別:男・女
おすすめの年代:10代~20代

▼あらすじ
千葉県舞浜市に住む高校生の「ソゴル・キョウ」は、自分が中学時代に起こした暴力事件が原因で廃部寸前となった水泳部を立て直そうと必死になっていました。
そんなある日、彼はミステリアスな雰囲気の「シズノ先輩」と出会います。そしてキョウは彼女に導かれ、生徒会長の「シマ」が司令を務める戦艦「オケアノス」へと召喚され、そこで人型兵器「ゼーガペイン・アルティール」のパイロットとして「ガルズオルム」と呼ばれる敵と戦うことに――キョウはゼーガペインの存在する無人の都市群を、ゲーム内の架空世界だと信じるのでした。
しかし戦いの中で違和感に気付いたある日、キョウはゲームだと思っていた荒廃した世界こそが実は現実であり、彼らが高校生活を過ごしている舞浜市の日常世界が実は量子コンピューターの中、サーバー内で処理されている仮想空間――データの中で夏の日々が繰り返されていることを知ります。
そう、生物としての人類は既に滅亡しており、自分も幼なじみの「カミナギ・リョーコ」も「幻体」と呼ばれる人格記憶体に過ぎず、コンピューターに保存されたデータでしかないという衝撃の事実が待ち受けていたのです。
しかも。いくら量子コンピューターとはいえ無限にデーター領域がある訳ではなく、8月31日――夏の終わりにデータは初期化され、4月5日に戻ってしまうのです。
学園生活や水泳部の活動など、喧嘩したり仲良くなったり、日常の全てがリセットされやり直しになってしまう。
キョウは再び人間としての肉体を取り戻すため、「ガルズオルム」と戦う過酷な道を選択します――

▼物語のメッセージ性(テーマ)
「消されるな、この想い 忘れるな、我が痛み」――人類が滅亡した世界で人類復興のため、日常の世界と仲間たちとの想いを守るため戦うキョウの覚悟。
映画マトリクスなどでも知られるコンピューターの中の仮想現実世界とリアル現実世界が逆転した世界観ですが、巨大ロボットアニメにそのガジェットを持ち込み、プラス今で言う「ループ物」の要素も入っています。
それらを阻止するために戦うキョウの姿はロボットアニメの主人公として、王道中の王道を突っ走っています。

▼みどころ(楽しむポイント)
今や大人気「イケメンボイス」声優である浅沼晋太郎ですが、元は舞台俳優でTVアニメ出演は本作(キョウ役)が初めてです。同じく今や人気アイドル声優である花澤香菜も本作のヒロイン(カミナギ・リョーコ役)が本格的な初レギュラー。彼女は本作出演を機に、声優業に本腰を据えて、人気声優への階段を登っていきます。
浅沼と花澤以外にも、門脇舞以や井上麻里奈、中尾衣里ら新人、またはキャリアの浅い声優が数多くキャスティングされており、結果的に若手の登竜門的な作品になっています。
また内容的にもメカシーンを3D-CGで制作するなど、時代の最先端を進んでいます。ただし技術的にまだまだおぼつかない部分も多かったのも事実ですが。
制作にマイクロソフト社が加わっており、メディアミックス展開ではX-BOXで独占的にゲームが発売されたのも特徴と言えるでしょう。
2016年10月には10周年プロジェクトとして新作映画「ゼーガペインADP(アダプテーション)」が劇場公開されています。

出典:ニコニコ動画 MAD劇場版予告風動画

【1位】ジャイアントロボ 地球が静止する日

【1位】ジャイアントロボ 地球が静止する日

出典:http://amass.jp/7944/

媒体:OVAシリーズ
リリース:1992年~1998年
話数:全7話
おすすめの性別:男
おすすめの年代:20代~30代

▼あらすじ
来るべき近未来――人類は完全無公害・完全リサイクル可能な夢のエネルギー源「シズマドライブ」を開発、その恩恵を受け、人々は未曾有の繁栄を迎えていました。
しかしその裏側では世界征服を企む秘密結社「BF団」のエージェントと、BF団に対抗する「国際警察機構」のエキスパートが激しくしのぎを削る戦いを繰り広げていたのです。
そんな中、史上最強のロボット「ジャンアンとロボ」を操る一人の少年がいました――名を「草間大作」。父の形見であるジャイアントロボと共にBF団の陰謀に立ち向かう大作少年は南京にてエキスパートである銀鈴・鉄牛と共にシズマドライブの開発者であるシズマ博士を救出します。彼の持っていた黒いアタッシュケースの中には謎のシズマドライブのサンプルが収められていました。
この謎のシズマ管を巡り、かつて起きた「バシュタールの惨劇」が再び繰り返されることに……。
バシュタールの惨劇を起こしたとされる科学者「フォーグラー博士」の名を冠した大怪球「フォーグラー」の出現と共にBF団の恐るべき陰謀が進行します。
果たして大作少年とジャイアントロボはBF団の陰謀を食い止めることが出来るのでしょうか――

▼物語のメッセージ性(テーマ)
幸せは犠牲なしに得ることはできないのか、時代は不幸なしに越えることは出来ないのか――BF団と国際警察機構の激しい戦いで次々と巻き起こる犠牲。繰り返される悲劇と苦しみ。戦いを通じて描かれる少年の成長が物語の大きなドラマです。
BF団の作戦の裏に隠されたフォーグラー博士の遺児エマニエルの企み。草間博士の遺産ジャイアントロボとフォーグラー博士の遺産大怪球――2つの遺産がぶつかり合う時、地球にもたらされる運命とは……。

▼みどころ(楽しむポイント)
Gガンダムと同じくあまりにも人間離れした超絶能力を持ったエージェント&エキスパートの方々の大活躍っぷりが大きな目玉です。毎回ビックリ箱をひっくり返した様な、アニメーションならではの空前絶後の大アクションが堪能出来る作品になっています。

出典:悪漢共に神仏の情けは無用

主役であるロボの活躍が霞んでしまう大活躍です。
スターシステムによる「歴代横山光輝作品の様々なキャラクターが続々登場するオールスターお祭り作品」であるため、水滸伝から鉄牛や戴宗、鉄人28号の村雨健二。他にも様々な横山キャラが登場。また敵側も同じく横山キャラが続々登場。本来正義の味方であるはずのバビル2世が敵の首領「ビッグ・ファイア」として登場する他、諸葛亮孔明(三国志)や衝撃のアルベルト(マーズ)、マスク・ザ・レッド(仮面の忍者赤影)、サニー・ザ・マジシャン(魔法使いサリー)等々、横山作品を知っていれば知っているほどニヤニヤすること間違いありません。
本編中では未登場ですが、バビル2世の仇役であるヨミが国際警察機構側のトップ「黄帝ライセ」と設定されていたりと、元の原作の持ち味を生かした設定が意図的になされており、色々と妄想の膨らむ内容になっています。
また脚本今川泰宏・漫画戸田泰成による漫画版「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」や「ジャイアントロボ バベルの籠城」といったコミカライズ版も連載されていました。(ただしOVAの完全な続編ではありません)
もちろん多彩なメカアクションや、ストーリーのギミックも素晴らしいの一言に尽きます。もし未見であれば、ぜひ一度ご覧になってみて下さい。

まとめ

以上、ロボットアニメのおすすめランキング30選。いかがだったでしょうか。

非常にチョイスに悩んだのですが、漏れてしまった作品にも愛着があるので、機会があれば別の切り口でロボットアニメをご紹介していきたいです。過去の面白いロボット系アニメをお探しの際にお役にしてみてください。

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